☆サントリー、ミネラル水に200億円投資 7割増産 (8・27日経)


 サントリーは2011年までに約200億円を投じて、ミネラルウオーターを7割増産する。国内3工場の能力を拡大し、国内のシェア(量ベース)を現在の20%から26%程度まで引き上げ首位を固める。国内の清涼飲料全体の市場は伸び悩んでいるが、ミネラルウオーターは健康志向や値上がりの目立つ飲食料の中で割安感もあり需要が急増。飲食料市場で数少ない成長分野と見て積極投資する。

 「天然水」など自社ブランドのミネラルウオーターを手がける国内3工場で増産する。07年に3570万ケースだった生産量を、11年に6000万ケース程度まで引き上げる。スイスの食品大手ネスレから輸入する「ヴィッテル」など海外品の扱いも増やし、全販売量を07年の4250万ケースから6500万ケース以上に拡大する方針だ。


☆大塚製薬、チェコの製薬会社を買収 (8・27日経)


 大塚製薬は26日、チェコの製薬会社インターファーマ・プラハ(IPP)社を買収したと発表した。IPP社が強みを持つエックス線造影剤の開発・生産のノウハウやビタミンなどの栄養成分に関する技術を取り込むのが狙いだ。買収額は公表していない。

 IPP社の全株式を同社の持ち株会社から取得した。IPP社の売上高は年に十数億円という。大塚製薬にとっては初めての東欧の開発・生産拠点となる。


☆独シェフラーがコンチネンタルを買収 デンソーなど追撃 (8・21日経)


 自動車部品・タイヤ大手の独コンチネンタルは21日、ベアリング(軸受け)大手の独シェフラーグループによる買収を受け入れると発表した。4年間は出資比率を50%未満に抑えるなどの買収条件に両社が合意した。自動車部品では日本のデンソー、独ボッシュなどに続く上位メーカーグループとなる。

 合意によると、シェフラーは2012年までコンチネンタルへの出資比率を最大49.99%にとどめる。9月16日までTOB(株式公開買い付け)を実施し、1株75ユーロで買い取る。

 両社はコンチネンタル側の意向に反して事業構造の見直しをしないことでも合意。14年まで合意は破棄できず、コンチネンタルは当面、日本の横浜ゴムとの提携といった従来の経営戦略を継続できる見通しだ。


 非上場企業の躍進が止まりません。なんといっても、株主にかけられるプレッシャーがないため、長期的な視野で経営戦略をとれることが強みでしょう。さらに、最近の世界的な株安で、体力が落ちつつある優良企業をM&Aするには、絶好の機会が非上場企業に訪れたように感じられます。

日本でこれから十分に起こりうるひとつの例がまずは欧州で起こりました。ドイツの非上場企業、シェフラーが上場大企業のコンチネンタルを買収。年商1兆円にも満たない企業による年商4兆円企業の買収が現実のものとなったのです。

 日本の有力非上場会社、サントリーも大塚製薬も、このところ持ち株会社制に移行し、迅速にM&Aができる体制を整えつつあります。これから再編の主戦場になること間違いなしの食品会社、薬品会社の台風の目にこの2社がなることは十分に考えられるシナリオです。サントリーには水ビジネスに社運をかけ、ダノン、ネスレに並ぶ食品メジャーの座につく野望が見え隠れし、大塚製薬は最近大鵬薬品を子会社化、さらに、傘下のアース製薬がフマキラーとの統合を睨むなど、「バイオ」分野の強化が戦略の柱のようですね。

 もちろん、非上場会社がすべて有望とは限りません。こないだのすかいらーくの件がありますからね。しかし、資金が潤沢で、投資ファンドに支配もされず、磨きのかかった戦術で次世代に切り込もうとする非上場会社は要チェックだと思います。