☆セブン&アイ農業法人 第1号23日に千葉で発足 農協も出資 (8・22日経)
セブン&アイ・ホールディングスは23日、千葉県富里市に農業生産法人を設け、農業に参入する。地元農家のほか農協からも出資を受け、直営農場でつくった野菜を11月からイトーヨーカ堂の店舗で販売する。3年以内に全国10カ所に農業法人を設立する計画で、消費者の食の安全志向にこたえる。グループ内から出る食品ごみを肥料として活用し、食品資源の循環(ループ)網を築く狙いもある。
新設する農業法人は「セブンファーム富里」で、22日に富里市から認可を得る。社長にはヨーカ堂の戸井和久・青果部シニアマーチャンダイザーが就く。資本金は300万円。ヨーカ堂が10%、地元農家が80%を出資するほか、富里市農協(JA富里市)も10%を出資し、農業生産や資材調達などで全面的に協力する。
地元農家から2ヘクタールの農地を借りてスタート。来春までに新たに2ヘクタールの農地を借り受け、事業規模を4ヘクタールに広げる。ヨーカ堂社員が常駐し、農家やJAと協力しながら大根、キャベツ、ニンジンなど5品目を手始めに栽培。千葉県内のヨーカ堂6店で販売し、順次21店まで広げる。
☆食品廃棄物リサイクル、循環網にコメ農家 ミニストップと丸紅 (8・23日経)
ミニストップは丸紅と組んで、店舗の食品廃棄物のリサイクル網をコメの生産を委託している農家に広げる。廃棄物から作った飼料で飼育した豚の糞(ふん)を、2009年から農家に肥料として供給する。弁当などの商品に使う年間約1万3000トン(玄米ベース)のコメの15%に当たる2000トンの生産にこの仕組みを生かす。
食品廃棄物のリサイクル飼料で豚を飼育、販売する例は多いが、コメの生産まで循環網に組み込むのは珍しい。食品の安心・安全を求める消費者ニーズに応え、環境に配慮する企業姿勢を強調する狙い。
セブン&アイがいよいよ本気で農業参入。農協が出資したことが大きな強みだと思います。農協は今、ビジネスモデルの転換を強く求められています。サブプライムなどのカモになった挙句、本業の方でも農家が農協を通さずにスーパーなどで販売するようになり、従来の権力がそがれつつあります。肥料や農薬が大きな収益の柱である農協にとって、コンビニ各社が行う食品ゴミをリサイクルし、エコ肥料にする試みは、本当は目の上のたんこぶでしょうが、今回、セブン&アイに対抗するよりも手を組む方が得策だという思惑が働いたのではないでしょうか。また農協に納入する時にはねられていた従来の規格外の野菜や果物、例えば曲ったきゅうりや巨大大根なども、セブンが先日発表したディスカウント店で販売する戦略を取るようですので、農家にとっては収入減が増え、願ったりかなったりです。
ただ、この生鮮食品のディスカウント、よく考えれば、先日ローソンがTOBしたショップ99のビジネスモデルなんですよね。・・・・ということは、近々ローソンも負けじとこの分野を強化することは必至。さらに、イオン系のミニストップも丸紅と組んで店舗の食品廃棄物のリサイクルでできた肥料をコメ農家に肥料として供給する循環網を確立。今、乗りに乗っているコンビニ各社が農業を今後ますます強化してくるのは必至の情勢です。
またローソンが郵便局と組み、イオンがイオン銀行で攻勢をかける中、セブンはセブン銀行のATMをおそらく農協に設置するでしょう。金融の分野でも提携が深まることが予想できますね。