☆グルジア紛争で「7700億円が流出」 ロシア財務相 (8・20日経)

 タス通信によると、ロシアのクドリン副首相兼財務相は18日、グルジア紛争が始まった8日から11日までにロシアから流出した資金が70億ドル(約7700億円)に達したことを明らかにした。紛争開始を嫌気して外国資金が引き揚げた。財務相は今年の海外からの直接投資の純投資額が2006年の420億ドル、07年の830億ドルを下回る300億―400億ドルにとどまるとの見通しを示した。


☆ロシア大手との油田開発契約、イラクが存続認めず (8・21日経)

 イラクのシャハリスタニ石油相は19日、旧フセイン政権がロシアの石油大手ルークオイルと交わしたイラク南部の油田開発契約は「完全に不公平」と述べて存続を認めない考えを明らかにした。旧政権が中国企業と交わしたイラク中部の油田開発契約については存続させる意向で、イラク政権の中ロに対する対応が分かれた格好だ。

 同日付のイラク紙ヌールのインタビューで述べた。米英などと敵対してきた旧フセイン政権はロシアや中国などの支援を期待してこれらの国の石油会社に優先的に開発権を与えた。ルークオイルは南部の西クルナ油田、中国石油天然気集団(CNPC)は中部のアハダブ油田の開発でそれぞれ合意した。

 シャハリスタニ石油相は今月下旬に訪中し、アハダブ油田について改めて契約する予定。これに対し、ルークオイルとの契約は「旧政権が政治的な理由で交わしたもので、同政権がやはり政治的な理由で破棄している」と語り、継続を拒否する考えを強調した。


 ロシア経済にまたまた不安定要素が・・・。サブプライム問題でリスクに過敏になった多国籍マネーが、今回のグルジア紛争で明るみに出たロシアの強硬ぶりに恐れをなし、引き揚げにかかっているとのことです。たった4日で7700億円とは恐ろしい数字ですよね。

 ただでさえ原油バブルの崩壊が起これば、資源国としてのロシアに投資する魅力は薄れてしまうわけですから、ますます投資資金の流れは逆回転してしまいます。地政学的リスク、つまり戦争が資源高を起こすわけですが、このように巡り巡って自分の首をしめる場合もありますから、ほんとに経済運営は難しいですね。

 それから、ロシアのご機嫌を損ねるニュースがまた出てきましたね。イラクの油田開発利権、これは旧フセイン政権と取り交わしていたものですが、中国企業のものは認め、ロシア企業のものは認めないという政治的な匂いのする対応になりました。もちろん、米国の意向が透けてみえることは一目瞭然。まさに、米露冷戦がますますエスカレートしそうな勢いです。

 そして、ロシア情勢が、米国の大統領選挙の行方までにも影響を及ぼしています。マケイン候補の支持率がうなぎ登りなのです。当初から、戦時に強いマケインとは言われていましたが、こちらは特にロシア嫌いで有名なお方・・・。ロシアの今後の動向次第で、世界情勢、さらには世界経済までもがめまぐるしく変化しそうな予感です。日々のロシア情勢をしばらくチェックしておいた方がよさそうです。