☆日水、養殖クロマグロ増産 09年度メド3倍強に (8・16日経)
日本水産は養殖クロマグロを増産する。年内に約3億円を投じて鹿児島県内にある養殖施設のいけすを増設、他の施設でも養殖する魚の量を増やす。2009年度までに年間生産量を07年度比3倍強の1150トン(約2万6000尾)に引き上げる。国際的な水産資源減少や燃料高による休漁などを背景に、需要拡大が見込めると判断した。
マグロの養殖はグループ会社の中谷水産(鹿児島県瀬戸内町)が国内の3施設で手がけている。今回増設する薩摩川内市の施設では大型いけすの数を3つ増やして計18とするほか、給餌用の船も増やす。
☆イオン、漁協から鮮魚を直接仕入れ (8・15日経)
イオンは14日、漁協のJFしまね(松江市)と直接取引を始めると発表した。全国漁業協同組合連合会の休漁日で卸売市場も休みとなる16日に、JFしまねが定置網を引き上げ、捕れた魚をすべてイオンが買い取る。漁獲量は2―3トンを見込んでおり、翌17日に近畿や山陰地区のスーパー、ジャスコで販売する。漁獲量が多ければ、扱う店舗は最大60店程度にまで拡大するという。
全漁連は毎年この時期にお盆の休漁日を設けている。イオンは、JFしまねから直接仕入れることで、新鮮な魚を店頭に並べることができる。大手小売業ではサンマなど魚種を絞って産地から直接仕入れることはあったが、「全量買い取り」の形で漁協から直接仕入れるのは珍しい。今後も月1回程度のペースで直接仕入れを続ける計画だ。
日水が、株価面で最近かなりたたかれていますね。4半期の赤字予想、また100株単位で買いやすい値段なので分かりにくいですが、他の水産会社よりもかなり高い評価を得ていた分の反動安のようなものだと思います。
しかし、私は、日本人の大好物、マグロの養殖事業はかなりの潜在力を秘めたものだと評価しています。特に、燃料高、海洋汚染などで遠洋漁業のうまみがなくなっている現状で、品質管理を徹底したビジネスモデルを拡大していけば、需要の旺盛な欧州・新興国への輸出で起死回生を図れる可能性大です。
また、最近のニュースでピピっときた中では、日本ハムのマグロ養殖参入があります。昨日取り上げたニュースで、ゼンショーがカッパクリエイトとの業務提携を白紙に戻したように、今や、スシネタの買い付けもなかなかの争奪戦です。まして、回転寿司は今後も世界中で伸びる業態だと思いますので、看板のマグロ、安定した調達は業界にとって必須となります。私は日本ハムが最近弱り気味の水産業界にM&Aを仕掛けてくる可能性を感じています。日水に関していえば、フィレオフィッシュの白身魚を納めている米企業を傘下に持つなど、有力子会社を多数持つことがかなりの魅力だと思われます。
話は変わりますが、イオンが各地の漁協と組んで、鮮魚を直接仕入れするというニュースが出ました。これは拍手すべき試みだと思います。がんばって危険な海に繰り出して、私たちの食卓に新鮮な魚を届けてくれる人達が海に出れば出るほど大赤字になるという悲壮な状況を打破できるきっかけになればいいですね。
日本の食糧危機が囁かれる中、養殖・遠洋漁業も含め、各企業が切磋琢磨していくことで道は開けてくるような気がするのです。