☆ゼンショーとカッパ・クリエイト、業務提携を解消 (8・15日経)
牛丼チェーン「すき家」などを運営するゼンショーは14日、回転ずし最大手のカッパ・クリエイトとの業務提携を解消すると発表した。保有するカッパ株の一部も同社に売却する。両社は、牛丼店と回転ずし店では食材や店舗運営などの差異が大きく、「当初想定した仕入れや物件開発の共通化が進まなかった」と説明している。
ゼンショーは保有する発行済み株式の31.09%のうち最大で20.59%を、15日の立会外取引でカッパに売却する。売却額は90億円。残る株式の保有を続けるか、売却するかは未定という。
ゼンショーは2007年3月にカッパの筆頭株主となり、小川賢太郎社長ら3人を取締役として同社に派遣。しかし同年10月、資本業務提携を凍結すると発表、派遣した役員も引き上げた。今回、カッパから自社株買いをしたいという打診があり、ゼンショーも取得時より株価が上がっていたため、応じることにした。
今回のゼンショーとカッパ・クリエイトの業務提携解消は、最近の外食産業界での潮目の変化を象徴するかのようなニュースだと思います。
ゼンショーは中核の「すき家」の好調は保っているものの、ファミリーレストランのココスの不振などが足を引っ張り、決算予想も良くなかったですね。庶民の生活防衛意識、郊外型の特徴なきファミレス業態からの客離れが痛いですね。
一方、疲弊気味だったカッパクリエイトは庶民の生活防衛の嵐の中でも、100円という安さを武器に支持を集め、最近業績も上向き気味。ゼンショーの助けが必要なくなったわけです。
さらに、飛ぶ鳥を落とす勢いだったゼンショーにしても、中核の「すき家」に戦略を集中して、業績の立て直しを計る段階に来たわけで、肉と魚という全く違うジャンルの仕入れにまで頭を使う余裕がなくなってしまったのでしょうか・・・。となると、当然、スシローの件はどうなったの?なんてことになりますが(笑)・・・。
外食産業は、ミスドとモスがくっついて「モスド」、なんていうほど、なりふりかまわぬ戦略に各社打って出ていますが、今のところ、やはり、低価格路線で頑張っているマックが優勢でしょうか。なにしろ、ここぞという場所を陣取っていますからね。それに、マックベーカリーというのが、かなり支持を集めているらしいです。100円という安さでメロンパンやチョコデニッシュ。プレミアムローストコーヒーと合わせれば、格安の食事になりますからね・・・。
一時、小麦粉高騰の余波で、パンからごはんへ・・・。ってことで、パン会社が疲弊するのではないかという観測が出ましたが、今回はどうやら大丈夫そうです。というのも、おやつとしてのパン購入は減らす向きはあっても、なんと、今まで外で食べていたサラリーマン・OLが、節約のために、昼食をパンですますパターンが増えているらしいのです。そこで、いろんな種類があるヤマザキのランチパックなどの売り上げが上がっているとのことです。コンビニも焼きたてパンに力を入れることによって、客を呼び込めますよ。
外食産業は確かに厳しくなっていますが、現在の顧客動向をリサーチしていくと、儲かるヒントは必ず見つかります。勝ち組と負け組が入れ替わる逆転現象も十分に起こりえます。ここは、ふんばりどころですね・・・。