☆東急建設と五洋建設、アーバンコーポ向け債権に回収懸念 (8・14日経)
東急建設と五洋建設は14日、民事再生法の適用を13日に申請したアーバンコーポレイション向け債権について回収懸念が発生したと発表した。アーバンコーポから受注したマンションやオフィスビルの工事代金が回収不能になる恐れがあるとしている。2008年4―9月期決算で損失を計上する見通しで、業績予想を修正する可能性もあるという。
東急建設は14億3700万円のオフィスビル工事代金が回収できないうえ、現在建設中のマンションについても工事代金の回収に懸念があるとしている。五洋建設はJFE都市開発、アーバンコーポなどが発注したマンション建設の工事代として22億8800万円が回収不能になる恐れがあるとしている。
☆広島銀行の融資、回収不能の恐れ アーバンコーポ向け (8・14日経)
広島銀行は13日、民事再生法の適用を申請したアーバンコーポレイション向け融資で取り立て不能や遅延の恐れが出たとして、2008年4―9月期で約44億円を損失処理すると発表した。連結の中間純利益は前年同期比56%減の50億円にとどまる見通し。従来予想を59億円下回る。アーバンコーポ向け債権は約129億円。
ついに魔のスパイラル入りか・・・。ついに不動産業界から中小ゼネコン、地方銀行にまで影響が広がってきました。広島銀行といのは有力地銀なだけに、一企業の債券回収不能がばかにできない綻びにつながる怖さを目の当たりにした思いです。歯車の逆回転とは本当にすさまじいものですね。
それにしても、やっとの思いで復活に漕ぎ付けてきた中小ゼネコンにとって、今回、アーバン向け債権の回収不能は会社存亡の危機につながる恐れがあります。というのも、その前から、例えば東急建設でいえばマツヤハウジング、若築建設、飛島建設でいえばゼファー向け債権の特別損失が続いていました。いわば、今回のアーバンは、とどめの一発ともいえる、手痛い破綻なのです。急速に体力を失った中小ゼネコンは、傷を負った者同士、手を取り合うか、はたまた、会社の存亡をかけて、大手の傘下入りを打診するか・・・。それは分かりませんが、大地殻変動が、金融界も含め、起こりそうな予感がします。
それにしても、せっかくすごい技術を抱え、汗水たらして働く尊敬すべき作業員を束ねるこういった企業をここまで追い詰める現在の社会にはほとほと嫌気がさしてきます。日本がこれから力を入れなくてはならない農業・環境ビジネスの分野に、こういったゼネコンの総合力・技術力は必ず役に立つはずです。こういった企業のビジネスモデルの転換がスムーズに行くような、ウルトラCの政策をなんとかオールジャパン体制で編み出してほしいものです。このピンチの時にどうするかが、将来の日本の未来を決める岐路なんだと思うのです。