☆グルジアが戦争状態を宣言 南オセチア紛争、ロシアは停戦拒否 (8・10日経)


 旧ソ連グルジアから分離独立を主張する親ロシアの南オセチア自治州を巡るロシアとの軍事衝突を受けて、グルジアのサーカシビリ大統領は9日、同国全土が「戦争状態」であると宣言し、ロシアに即時停戦を呼びかけた。ロシアのメドベージェフ大統領は「グルジア軍の撤退が先だ」とこれを拒否。プーチン首相も同日、訪問先の北京から急きょ南オセチアに近いロシア軍の作戦司令部入りし、攻撃継続に備えた。ブッシュ米大統領がロシア、グルジア両大統領と電話協議し和平に向け調整しているが進展は見られない。

 サーカシビリ大統領は9日、国家安全保障会議を招集し「ロシアの軍事攻撃に対応しなければならない」と発言、ロシアとの戦争を宣言した。同時に「ロシアに即時停戦を求める」と述べた。


 平和の祭典、北京オリンピックのムードを打ち消すようなこの戦争勃発。日本以外は、この報道が最優先で、北京オリンピックの扱いはずいぶんと小さくなってしまったようです。

 もちろん、伏線はありました。2月のコソボの独立、さらにチベットでの反乱。民族独立問題は実に根深いもので、特に今回、親米のグルジア、親ロシアの南オセチアとの戦いは米露冷戦の代理戦争にも見え、見過ごせない国際問題へと発展する可能性があります。

 米国の全面的なバックアップでNATO加盟に意欲的なグルジアはもともとロシアにとって、目の上のたんこぶでした。そこに追い討ちをかけるように、 ロシアの資源ナショナリズムに水を差すようなプロジェクト。それは、ロシアを経由しないアゼルバイジャンからトルコに抜けるパイプラインの建設。このルートはグルジア領を経由しています。、今回の戦争も、そこから派生した可能性は十分にあるでしょう。

 グルジア周辺で戦闘が起こり、このパイプラインの寸断があれば、暴落寸前の原油はまた跳ね上がります。最近、ロシアから欧州のBPが追い出されたように、手荒な資源ナショナリズムが今後ますます加速しそうです。

 アメリカはサブプライムで疲弊し、もう、北朝鮮からも手を引こうとしている。終末を迎えつつあるブッシュ政権は、これ以上何かに首をつっこむ余裕はすでにありません。この千載一遇のチャンスを狙って、ロシアが大きな賭けに出たような気がしてなりません。恐るべし、プーチン・・・。