☆中国初の本格製パン 敷島・伊藤忠が現地大手と合弁 (8・6日経)
製パン2位の敷島製パンと伊藤忠商事は中国の食品大手、頂新国際集団と組み、中国でスーパーやコンビニエンスストア向け製パン事業に進出する。2010年から上海で食パン・菓子パンの合弁工場を稼働させ、北京、蘇州など他都市でも生産。経済成長と食の欧米化を背景に年率30%で成長する中国のパン市場で、同国初の本格的な大手製パンとして17年までに年間売上高500億円の首位メーカーを目指す。
頂新は製めんや茶系飲料の中国最大手。頂新が60%、敷島が24%、伊藤忠が16%出資し、事業主体の「頂盛ケイマン」(英領ケイマン諸島)を9月上旬に設立する。3社は5日、日本で合弁契約に調印した。頂盛ケイマンの子会社が上海で3万3000平方メートルの敷地に工場を建設、敷島の食パン「超熟」や総菜・蒸しパンなどを供給する。
☆丸紅出資の台湾系製パン大手、中国・南京に大型工場 (7・29日経)
丸紅が出資する台湾系製パン大手、克莉絲汀(クリスティン)グループは29日、中国江蘇省南京市に延べ床面積3万平方メートルの大型工場を開設した。胚芽(はいが)乳など健康食品にも進出。体験型展示施設も開設予定で、健康や食の安心に関心を強める消費者にアピールする。中国大陸での直営販売店も2010年には現在比7割増の1000店に増やす。
クリスティンは上海など中国華東地域を中心にパンやケーキ、月餅(げっぺい)を生産・販売、580店の直営店網を持つ。丸紅は今年初め、グループの持ち株会社に16.2%出資し、小麦粉の供給を請け負っている。
南京の新工場は敷地面積18万平方メートル。総投資額は7750万ドル。第1期として2階建ての工場が完成した。自動化を徹底した大型工場で中国の製パン工場としては最大規模とみられる。
今、北京オリンピックの開会式の途中です。それにしても、中国の人の層の厚さは圧巻でしたよね。これだけの人数が集まれば、何だってできそうな、そんなパワーを感じました。もしかしたら、このオリンピックで結束が高まり、経済の潮目が変わるかも・・・。そんな希望的観測も持てそうな気がしました。
そんな中、今日も気になる記事を2つ。昨日に続き、大手商社が関連するニュースですが、中国のパン市場を制そうという伊藤忠と丸紅の試み。伊藤忠の場合、パン作りのノウハウを持つ敷島と組むことは強みだと思います。一方、丸紅は、中国人の好みに精通した台湾資本と組むことでこのパン市場を制そうとしています。
私はこのパン市場。中国の人数の多さ、さらに衛生面を考えると、やはり焼きたてベーカリーの展開よりも、まずは、比較的日持ちのするパンの大量生産にこそ商機があると考えます。食の欧米化が進んでいる中国、まず、攻め込むのは主食からです。パンは、中国でこれからいくつもできるであろう行列、そんな時にも片手で食べられる手軽さ、それから災害時などの緊急支援物資として、これから大きく伸びる食品だと私は考えます。
この先、日本のヤマザキパンなどが進出したら、この戦い、混沌としそうですよね。さらに、中国でがんばるセブン・ローソンなどのコンビニ勢にとっても、パンは是非とも強化したい項目でしょう。
そして、中国のパン市場がこれからどんどん肥大化した場合・・・。大量生産の庶民パンから、ゆくゆく、手作りパティシェのスイーツへの展開と、その層が広がった場合、絶対に足りなくなるものがあります。その名はずばり、砂糖・・・。このごろ、お菓子作りをしていて気付いたのは、そんなに甘くないお菓子を作る場合にも、恐るべき量の砂糖を投入しないと全然甘くならないということです。パンといえば、小麦と思いがちですが、中国の食文化が欧米化するに従って、使用料が極度に増えるものは、この砂糖、そしてついでに言えば、コーヒー豆、カカオ豆の類いだと予想します。製糖会社、人工甘味料も含め、今のうちに要チェックですよ。それから、代替チョコ油脂会社もね(笑)・・・。