☆田崎真珠がファンド傘下に 東証上場は維持 (8・1日経)


 田崎真珠は31日、経営再建のため独立系投資ファンドのMBKパートナーズの傘下に入ると発表した。10月下旬をメドに第三者割当増資を実施し、MBKが49.5%を保有する筆頭株主になる。1年後に1株を4株に交換し保有株比率を79.7%にできる条件も付けた。東証1部への上場は維持する。
 増資後、創業家出身で1月に就任したばかりの田崎征次郎社長は退任する。後任は未定。増資額は約69億円で、調達した資金は真珠販売強化と合理化投資に充てる。
 田崎真珠は真珠販売の不振と過剰在庫で20008年10月期で4期連続最終赤字になる見通し。金融機関から融資の早期返済を求められていた。


☆すかいらーく業績不振、創業家社長に退任要求 野村系投資会社 (7・30日経)


 外食大手すかいらーくの主要株主である野村グループなどの投資会社2社が、創業一族の横川竟社長に退任を要求したことが29日明らかになった。国内最大規模のMBO(経営陣が参加する買収)で再上場を目指しているが、ガソリン高に伴う外食不振で業績が改善せず、両社が不満を強めた。

 すかいらーくは2006年、野村プリンシパル・ファイナンスと英投資ファンドCVCキャピタルパートナーズに横川氏ら経営陣が加わり、MBOで非上場化した。MBO額は2700億円と国内最大級。経営改革を迅速に進めるため上場を一時的にとりやめた。


 今回の2つのニュースの共通点は、いずれも創業家一族の実権がファンドに移ったということですね。過剰在庫、過剰投資のツケが、サブプライムをきっかけとした消費者の生活防衛の風潮と相まって、急激に財務状況の悪化を招いてしまいました。

 まず最初の田崎真珠。私は真珠ビジネスはかなり潜在能力のある事業だと思っています。なので、本業ではなく、銀座の土地などの資産目当てに各方面から狙われていた時期、この企業はどうなってしまうのか、はらはらしていました。大株主がめまぐるしく変わっていましたからね。

 結局、MBKパートナーズという本業重視のファンドの傘下になることがきまったので、今度こそ、本業を充実させ、起死回生を図ってもらいたいものです。特に、金・ダイヤに次ぐ第3のアクセサリーとして、アジアの新興国の文化として根付かせる戦略がいちばんだと思います。真珠は日本が誇る文化です。そして、この真珠養殖技術には、何を隠そう、中東資本も並々ならぬ関心を持っているはずです。

 次にすかいらーくのニュース。最初は甘いささやきで手を携え、仲良くMBOを成功させた創業一族と野村プリンシパル。思うように業績が上向かず、早くも仲間割れです。サブプライムで本業が追い詰められている野村グループのあせりも垣間見えるこのニュース。MBOも決して創業家一族にとって、甘いものじゃないということを世に知らしめた一件ともいえるのではないでしょうか。すかいらーくはブランド力があるだけに、消費者の先入観もぬぐいにくいということを肝に銘じ、ビジネスモデルの転換を図ることが業績向上の一手だと思われます。「新生・すかいらーく」をどうアピールできるか・・・。横川社長に救いを求められたサントリーの出方にも要注目です。