☆日本ハム、マグロ養殖に参入 愛媛に新会社、自前の調達源確保 (7・27日経)
食肉最大手の日本ハムはマグロ養殖に参入する。28日に愛媛県の水産会社などと共同で新会社を設立。高級すしだねのクロマグロを2009年末から国内のすし店やスーパーに販売する。国際的な水産資源の減少を受け、自前の調達源を確保する狙い。マグロ養殖にはマルハニチロホールディングスなど水産会社が乗り出しているが、食肉会社の参入は珍しい。
愛媛県宇和島市に本社を置く養殖会社「宇和海マリンファーム」(資本金1000万円)を設ける。日本ハムが子会社のマリンフーズ(東京・品川)を通じて44%を出資、残りを地元の辻水産や宇和海漁業生産組合などが出資する。
☆マルハニチロ、600億円投資 漁業に回帰 10年度中計 (7・23日経)
マルハニチロホールディングスは22日、2010年度までの中期経営計画を発表した。十数年ぶりに漁船2隻の建造に着手するほか、地元漁協などと共同で漁業会社を設立し漁業に再注力する。欧州など海外企業の買収も視野に入れる。世界的に高騰する水産資源を囲い込み、競争力を強化する。
旧マルハと旧ニチロの昨年10月の経営統合後、中期計画をまとめるのは初めて。今後3年間で計600億円を設備やM&A(合併・買収)などの投資に充てる。内訳は水産部門が170億円、食品部門が200億円、残りが230億円。
のんびり更新の予定が、早くも、ピピっとくるニュースが出てしまったのでアップです。この記事、私にとっては
かなりビッグニュースなのです。
日本ハムがマグロ養殖に参入。最大手のマルハニチロが子会社のウナギ偽装に関わる問題で弱含む中、満を持しての水産事業への本格的な参入。
これは、日本ハムが食肉最大手から、名実ともに食品メジャーへと脱皮しようとする戦略の最たるものだと私は考えます。日本ハムの本拠地は水産資源の宝庫、北海道。ここもポイントです。さらに、食肉事業は飼料代の高騰、BSE問題などで、前途多難な状態に追いやられています。重油代の高騰で遠洋漁業が疲弊する中、養殖事業に採算面での魅力がにわかに増してきました。
マルハニチロも国内での沖合漁業を強化したり、戦略を練りに練っていますが、水産業の中でトップの同社でも、食品会社の中では一気にその存在感をなくしてしまいます。
疲弊した中小漁業組合などとタッグを組み、いち早く鮮やかな戦略で水産事業のビジネスモデルを確立したところが、今後、勝者となるでしょう。
今回の日本ハムの養殖事業参入は、必ず近い将来、食品業界の再編につながってゆくでしょう。冷食事業、調味料事業、健康食品事業も日本ハムが抱えていることもポイントです。