☆東レ・日産など、「炭素繊維車」を共同開発 4割軽量化 (7・24日経)


 東レや日産自動車、ホンダ、東京大学などは自動車向けの炭素繊維材料を共同開発する。2010年代半ばをめどに量産技術を確立、車体重量の4分の3を占める鋼材のほとんどを新材料に置き換え現行車より最大4割軽い「炭素繊維カー」の実用化につなげる。ボディーや部品の生産コストを鋼材製並みに引き下げ、車体の軽量化で燃費を約3割改善する。最先端の素材開発で先行することで、環境対応車分野での日本勢の国際競争力をさらに高める狙いだ。

 炭素繊維は現在の自動車の主力素材である鉄に比べ重さは4分の1で強度は10倍。ただ鋼材が1キログラム100円強、アルミニウムが300―400円であるのに対し、炭素繊維は数千円に上り普及が遅れていた。鋼材は主原料の鉄鉱石で大手3社による寡占化が進み今後も価格上昇が予想される。量産余地の大きい炭素繊維との価格差が縮小し、自動車を巡る素材間競争が激しくなる見通しだ。


 夢の次世代素材、炭素繊維がついに、本格的に自動車に採用されます。炭素繊維は鉄に比べ、重さは4分の1で強度は10倍。車体の軽量化につながり、航空機や自動車の燃費を抜群によくすることができる上、安全面でも強固なボディーを作り上げることができます。鉄鋼、アルミニウムの限界を超えた値上げで、炭素繊維を開発することの採算性が確固たるものになった今、繊維会社はこぞってこの分野の研究を強化しています。さらに、炭素というその性質を生かして、水質の浄化にも恐るべき威力を発揮します。まさに夢の素材といえ、マーケティング力、さらなる開発でどの産業に取り入れるか、知恵をめぐらすことによって、可能性は無限になり、第2の産業革命も起こせるほどの素材だと私は考えています。

 さらに、今回の炭素繊維メーカー、東レと自動車メーカー、日産・ホンダとのタッグに見られるように、その分野の専業メーカーと組むことで、業界の立ち位置をもひっくり返せるほど、競争力を増す可能性も出てきました。トップメーカーのトヨタも、水面下で開発を進めていることは必至です。さらに、こういった新素材、新技術の研究に縁の下の力持ちで無視できぬのが大学の研究機関、ベンチャーの存在でもあります。

 今までのガソリン車のトヨタの勢いが、前代未聞の急激な原油高、代替エネルギーの急速な待望論と、あまりにも取り巻く環境が激変したことで、かなり揺らぎつつあります。シリコンバレーから将来のトップ自動車メーカーが生まれることも夢ではありません。日本車の優位を死守するためにはこの炭素繊維を余すことなく活用しまくることが重要でしょう。

 いちはやく量産化のメドをつけ、コスト圧縮に成功し、大手企業に採用された企業が主導権を握る・・・。先行者利益を求め、さらなる異業種間のタッグが予想されます。東レ以外の炭素繊維メーカー、旭化成、帝人などの動きも気になりますね。