☆ファミリーマート、自主企画品を自前生産 安定調達を狙う (7・18日経)
ファミリーマートはプライベートブランド(PB=自主企画)品の自前生産に乗り出す。7月末に伊藤忠商事などと新会社を設け、来年6月から新工場でミネラルウオーターの生産を始める。相次ぐ食品値上げでメーカー品より安いPB品の売れ行きは好調だが、小売り各社が生産委託先を奪い合う状況にある。同社は自前拠点を持つことでPB品の安定調達を狙う。小売りが自らPB生産まで手がけるのは珍しい。
新会社「クリーン・アクア・ビバレッジ」を宮崎県小林市に設立する。資本金は1億円で酒造会社の本坊グループ(鹿児島市)が61%、ファミマが19%、南九州ファミリーマート(同)と伊藤忠商事が各10%出資する。ファミマと伊藤忠は新会社に社外取締役を派遣する。
☆ローソン、九九プラスにTOB 子会社化へ (7・15日経)
ローソンは15日、34.6%を出資する九九プラスに対して、16日から8月28日までTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。ローソンは同社の筆頭株主で商品の共同開発などを進めてきた。今回、キョウデンが保有する約30%分を下限に買い取り子会社化することで、ローソンの生鮮コンビニエンスストア事業と九九プラスとの経営統合を進める。
ローソンは九九プラスの普通株式1株につき7万6000円、新株予約権1個につき1円で買い付ける。キョウデンが保有する5万2370株を下限に取得し、経営をテコ入れする。
ローソンは生鮮コンビニ「ショップ99」を展開する九九プラスと2007年2月に資本・業務提携。ローソン子会社が展開する「ローソンストア100」で販売するプライベートブランド(PB=自主企画)商品の共同開発を進めてきた。07年12月には九九プラスの第三者割当増資を引き受け、筆頭株主になっていた。
一昔前なら、「ちょっと便利なよろず屋」という感じで、チェーン名こそ違え、金太郎飴のような品ぞろえ、おにぎりの味やおでんの味が少々違うくらいだったコンビニ各社。ここにきて、各社独自色を打ち出し始め、「通りがかったついでに立ち寄る店」から、「わざわざ買いにいく店」への脱皮を図ろうとしています。
セブンイレブンのセブンプレミアムの成功に刺激されたのでしょうか。ファミリーマートも自主企画品を強化。自前生産という動きに打って出ました。親会社である伊藤忠と組み、企画だけではなく生産にも関わるのがすごいですよね。 確かに各コンビニがこぞってPBを強化すれば、限られた委託先を奪い合う構図は必然です。セブンイレブンが農業に進出したように、自ら生産し、お客様に安心しておいしいものを食べてもらえるようにするというコンセプトで、消費者の支持を得る戦略を取ってきました。
さらに、ローソンも生鮮を強化する方針は健在のようですね。九九プラスにTOB。つに子会社化しました。私は九九プラスのビジネスモデルを高く買っていますので、今回のローソンの決断はよかったと思います。九九プラスは、地元の農家と組んで、形の悪い野菜もすべて突っ込みで購入し、売り物にならない野菜はお惣菜やお弁当の食材として利用したり、知恵をしぼって、安くて新鮮なものを色々提供してくれる店づくりをしています。ローソンもこれを機に、生鮮コンビニを強化、場合によっては自ら農業に進出する可能性もあるのではないでしょうか。
このように、各社、独自のビジネスモデルの進化を模索、ライバルより一歩抜きんでようと必死です。今後の各社の戦略に要注目、そして、スリーエフ、サークルKサンクスなど、中堅コンビニの生き残りをかけた再編が起こりそうな予感もしてきました。