☆米住宅ローン大手、インディマックが破綻 (7・12日経)
米連邦預金保険公社(FDIC)は11日、米地方銀行で住宅ローン大手、インディマック・バンコープの業務停止を発表した。FDICが管財人となり、預金や資産を引き継ぐ。3月末時点の資産規模は320億ドル(約3兆4000億円)、預金量は190億ドルだった。直ちに金融市場の混乱を招く恐れは小さいものの、住宅ローンで急成長した大型金融機関の破綻は米金融システムへの懸念をさらに強めそうだ。
米国で業務停止となった金融機関としては、FDICの資産の調べで1984年のコンチネンタル・イリノイに次ぐ過去2番目の規模。FDICによると、預金保険が今回の措置に伴い預金の保護などのために負担するコストは40億―80億ドルと見込まれる。業務は週明けの14日から通常通り継続。FDICは受け皿機関の選定を急ぐ。
インディマックはカリフォルニア州が拠点。「オルトA」と呼ばれる住宅ローンで業務を拡大してきた。オルトAは信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)と優良な貸出先の中間にあたる顧客層へのローン。
☆米、政府系住宅公社の国有化も検討 米紙報道 (7・11日経)
米ニューヨーク・タイムズ(電子版)は10日、米政府高官の話として、市場で経営を不安視されて政府系住宅公社の国有化が検討されていると報じた。対象になっているのは米連邦住宅抵当公社(ファニーメイ)と米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)で、経営不安が深刻化した場合に備え、両社、または1社の国有化を検討しているという。
同紙によると、政府の計画では株式の買い取り価格は限りなく少なく見積もるかゼロとする。その上で、公社が保有、または支払い保証している住宅ローン債権で生じた損失は国民負担とするとしている。ただ、現時点では計画がすぐに実行されるわけではないともしている。
両社は民間金融機関から住宅ローン債権を買い取り、証券化するのが主要業務。
サブプライム問題が、新たな段階に突入してきました。もう、米国当局さえも、コントロールできない巨大化け物になりつつあるというのが実感でしょうか・・・。事態はもはや、キャピタルクランチ、クレジットクランチ、モノライン危機といった次元を超えてしまいました。
ついに、政府系住宅公社、ファニーメイ、フレディマックの経営不安がクローズアップされ、国有化するか否かという論争に発展するまでになってしまったのです。仮にこの住宅公社が国有化された場合、米政府の財務の圧迫が懸念され、最終的には、最後の聖域、米国債に格下げというメスが及ぶ可能性が出てきます。
こうなれば、一気に米国債の投げ売りが始まり、ここまで来ると、米国債を山のように抱え込んでしまっている日本と中国はもう、終わりです。
となると、これはまさに、世界経済の危機を一気に迎えてしまったわけです。恐らく、また、FRBが主体となって、ベア・スターンズの時のような究極のスキームを考え、この事態を乗り切る構えでしょうが、さて、うまくいくでしょうか。米住宅大手、インディマックの破たんも伝えられ、市場参加者は恐怖におののいている状態です。
現在いちばん有力な案として、FRBが資金を直接貸し出すスキームが上げられているようですが、なんだか、つぶせない、大きなところばかり救われて、地方銀行、投資銀行はどんどんつぶされていく理不尽さを感じてしまいますね。
もう、この際、美学など言っている余裕はないのでしょうか・・・。とにかく、このエージェンシー債と呼ばれる政府系住宅公社の債券は日本のメガバンクも相当抱え込んでいますし、その先の米国債までもが格下げなどということになれば、日本金融界までもが崩壊ですよね。
今が正念場・・・。なんとか、知恵をしぼり、最善のスキームを捻り出してほしいですよね。