☆サルコジ大統領、北京五輪開会式出席を表明 中仏首脳会談(7・9日経)


 洞爺湖サミットに出席中のサルコジ仏大統領は9日、中国の胡錦濤国家主席と首脳会談を行い、北京五輪の開会式に出席する考えを表明した。大統領はこれまでチベット問題を理由に開会式ボイコットに度々言及していたが、ひとまずは2国間関係の修復を優先させることにした。

 大統領は8日の記者会見で「私の今の考えを中国トップにじかに伝えたい」と述べ、開会式出席の意向を表明することを示唆していた。

 開会式にはカーラ夫人も同行する見通し。夫人は洞爺湖サミットは急きょキャンセルする一方、これまでボイコットを示唆していた五輪には出席する。

 仏は航空機、原発など同国の基幹産業で中国と大型の商談を相次いで成立させている。今後も仏にとって中国は有力な輸出先であるのは確実。経済的な誘因を背景に仏のアジア外交の軸足が日本から中国にシフトする印象を強めた格好だ。


☆仏、新型原子炉を新設 (7・4日経)


 フランスのサルコジ大統領は3日、仏独が共同開発した第3世代原子炉を仏国内に新設することを明らかにした。欧州加圧水型炉(EPR)と呼ばれる高効率の新型原子炉で、仏国内では2基目となる。2011年ごろに着工する。
 原油高や地球温暖化問題を理由にサルコジ大統領は原発推進を打ち出している。20年までに原子力と再生可能エネルギーでほぼすべてを賄う体制とし、石油やガスなど化石燃料の依存から脱却する計画だ。


 さて、サルコジ大統領は中国に対して押してみたり引いてみたり、かなりの名役者ぶりを披露しているようですね。完全に日本はいいダシにされているようですが(笑)・・・。

 私なりに今までの経緯を説明しますね。まず、去年の11月末でしたか。中国はフランスに原子炉・航空機、合わせて3兆円を超す発注をしました。サルコジ大統領が名ビジネスマンとなって、鼻高々だった様子が思い浮かびます。しかし、今回のチベット問題にあたり、サルコジ大統領は中国を非難し、北京オリンピックの開会式への参加を見合わせることまで示唆しました。私はこの時、中国怒り狂うぞーと思いました。だって、これだけいいビジネスパートナーになってあげたのに、この手の平返しは何?と思うでしょうね。そして、消費者によるカルフール不買問題など、中国とフランスの蜜月状態に影がさすような出来事が起こりました。そして、四川大地震を境に、カルフールが大口義援金をしたことで、ようやく雪解けムードが漂ってきたかな・・・と思われた頃に、今回のサミットが開かれたわけですね。

 しかし、もしかして、サルコジ大統領以上に役者なのは、実は中国の方かもしれませんよ。というのも、先日、中国は米国に大量の発注をしましたよね。軍用機かなにかでしたっけ。これは、中国はいちばんおいしいお客さんですよということを世界中に示す絶好の機会だったでしょう。

 サルコジ大統領としては、何としても、そう、日本を袖にしてでも、中国のご機嫌をうかがう必要があったわけです。特に、今力を入れている原子力ビジネス。最大のライバルであるドイツがクリーンな太陽光大国になろうとする中、原子力大国として世界に君臨するためには、なんとしても、中国にこれから100施設ぐらいできるだろうといわれている原発施設、フランスのアレバに受注させてほしい・・・。これが狙いでしょう。日本はその点、特に東芝、アレバにとっては脅威ですからね。

 私は実は、今、危機がささやかれる中国経済にとっていちばんいいのは、環境立国として再起を図ることだと思っています。となると、やはり危険な原子力より、安全な太陽光を採用するのがベストだと思います。しかし、世界各国の思惑が入り乱れ、この先どうなるのかは藪の中ですよね。

 はてさて、サルコジ大統領、奥さんのパフォーマンスも含め、キムジョンイル並みの役者ぶり、これがシャレならぬ猿芝居と終わるのか、はたまた新たな新顔が登場するのか、この先の世界経済はほんとに波乱含みとなってきました。そして、情けないのはやはり、日本です。このままピエロのまま終わらず、各国首脳がこぞってすり寄ってくるような国にならなければ、この先の未来はありえませんよね。