☆神鋼、低質炭を発電用に改良 10年にも量産化(7・5日経)
神戸製鋼所は2010年にも、低品質の石炭を発電用燃料に使えるように改良する技術を実用化する。100億円以上を投じてインドネシアに専用設備を建設、従来はほとんど利用されていなかった「褐炭」と呼ばれる石炭を加工する。将来は米国や豪州などでも事業化を目指し、日本の電力会社などに発電用石炭を低価格で供給する体制を構築する。素材メーカーの間で、技術開発により資源価格高騰の影響を最小限に抑えようとする動きが広がってきた。
褐炭は世界の石炭可採埋蔵量の約6分の1に相当する約1600億トンがあるとされる。水分が30―50%含まれ発熱量が少ないうえ、自然発火の危険性も高い。これまでは採掘せずに放置されるケースが多かった。
☆BHP、鉄鉱石96.5%値上げで合意 08年度、宝鋼集団と(7・5日経)
豪英資源大手BHPビリトンは4日、2008年度の豪州産鉄鉱石の価格を07年度に比べ最大96.5%値上げすることで中国鉄鋼大手の宝鋼集団と合意したと発表した。先に合意した英豪資源大手リオ・ティントと宝鋼の妥結額と同水準。日本の鉄鋼大手もこれに追随するものと見られ、今年度の鉄鉱石の価格交渉が事実上終わった。
値上げ幅は塊状鉱石が96.5%、粉状鉱石が79.9%で4月1日にさかのぼって適用される。中国や日本の鉄鋼大手はブラジル資源大手ヴァーレ(旧リオドセ)と65%の値上げで合意したが、BHPは運賃の違いを反映すべきとして大幅値上げを要求していた。
鉄鉱石、石炭と常軌を逸した値上げが続き、あのトヨタすら自動車値上げへと動かざるを得ない状態へと追い込まれてしまいました。資源メジャーの寡占化が進み、その発言力が強まると、資源を売ってもらわなければ何もつくれない加工業は弱いものですね。
しかし、ピンチはチャンス!2度のオイルショックを経て省エネ技術に磨きをかけた日本企業を侮ってもらっちゃ困ります(笑)。今に、資源メジャーが慌てる結果となることでしょう。日本企業は今こそ、技術力をこれまで以上に磨き、資源メジャーに断固と戦いを挑むべきです。
具体的に、もう、挑戦は始まっているようですね。神戸製鋼が今までほとんど利用されていなかった「褐炭」と呼ばれる石炭を発電用燃料に改良する技術を実用化。これこそ、究極のリサイクル術。そこらに転がっている原石を磨き、輝く宝石に変えるようなものです。できるだけ早くの実用化が期待されますね。
それから、新日鉄も5月に大分製鉄所で品質が低い石炭の使用を2・5倍に増やせる新型コークス炉を本格稼働させたとのこと。これにより年100億円のコストを削減できるそうです。その他にも、日鉱金属が塩素を含む特殊液を使い、低品質の銅鉱石から銅地銀を製錬する技術を開発したそうです。
このように、今起こっているピンチは、鉄鋼、非鉄、化学と、いずれの業界もが世界をリードできる省エネ技術をより活性化するためのチャンスととらえるべきではないでしょうか。しかし、その開発・実用化には多額の投資が必要なのは明白。これは、オールジャパン体制でタッグを組み、トヨタ・ホンダなどの有力企業も参加して、一刻も早く資源メジャーの値上げに打ち勝つ技術開発に邁進することが期待されます。