☆サウジの原油処理設備、日揮が2000億円超で受注 (7・2日経)
日揮は2日、サウジアラビアで原油処理設備の建設を受注したと発表した。受注額は2000億円超とみられ、2011年末までに納入する。サウジアラビアは原油高に対応して原油の増産計画を打ち出しており、同設備も増産に使われる。日揮は5月にもクウェートで中東最大の製油所建設を受注しており、資源高を背景に大型事業を相次ぎ受注している。
サウジ国営石油会社のサウジアラムコが同国北部のマニファ地区で計画している原油処理施設建設の一部を単独受注した。同施設では海底油田から産出した日量90万バレルの重質油を、製油所に送る前に異物を取り除くなどの処理をする。日揮は注水設備や貯蔵タンクなどにかかわる設計や機材調達、建設工事を受注した。受注額は同社が単独受注したプロジェクトとして過去最大級とみられる。
☆住商、サウジで発電・造水事業 総事業費6000億円(7・2日経)
住友商事はサウジアラビアで発電・造水事業に乗り出す。総事業費は約6000億円で日本企業による海外発電事業としては過去最大。経済発展と人口増が続く中東産油国では電力・水不足の深刻化が懸念されている。住商は日本にとって最大の原油輸入相手国であるサウジのインフラ整備に協力することで、日本のエネルギー安定調達につなげる。日本政府も公的融資などで事業を支援する。
サウジの東部湾岸のラスアズズールに石油火力発電所と海水淡水化設備を組み合わせた大型プラントを建設する。発電能力は100万キロワットと日本の通常の原子力発電1基分に相当する。造水能力は世界最大の日量100万トンで、日本の家庭なら300万人強の生活用水を賄える。サウジ全体の給水能力を3割押し上げる効果があるという。来年2月に着工し、2012年の運転開始を目指す。
サウジの大型プロジェクトで続々と日本企業が受注を決めています。結局、昨今の原油高は、原油不足というよりも、原油精製能力の限界から始まった現象だといえます。サウジが産油国のリーダーとして、また、消費国が代替エネルギーに走るのを間接的に阻止する為にも、原油増産計画を打ち出し、その設備として、今回、日揮が受注したものが使われるわけですね。
それにしても、さすがオイルマネー。金額が半端じゃないですよね。今回ニュースに出たのは2つのプロジェクトですが、日揮にしても、住商にしても、受注した企業は技術力だけではなくコーディネート力に長けているといえるでしょう。例えば、プラント会社。荏原にしても、千代田建設にしても、甘いコスト管理でひどいことになりましたよね。その点、日揮は勝ち組といえ、今回サウジの信頼を見事に勝ち得、大型プロジェクトをものにしました。
それから住友商事。三菱商事、三井物産という双壁がありながら、その隙間をかいくぐるように、かなり良質のプロジェクトに多数関わっていますよね。今回、サウジでの造水事業に乗り出したのは今後の展望の明るさを感じさせましたよね。今後、水ビジネスは原油に変わる金鉱脈になるはずです。新興国はその恐るべき経済成長に自国のインフラが追い付かず、かなりのひずみが出てきてしまっています。特に、南アフリカや南米が深刻ですよね。今後、このプロジェクトが成功すれば、こういった国からの受注も見込めます。
サウジとしては、毎日恐るべきドルが原油代金として集まってくるものの、それを、有望な資産にできるだけ早く変えたいようですね。ドルが暴落して、資産が目減りする前に・・・。
今後も、矢継ぎ早の産油国の大型プロジェクトで日本企業のご指名が相次ぎそうな気配です。