☆オリックス、国内不動産に3000億円投資 大幅積み増し (6・29日経)

 オリックスグループは2008年中に、国内の不動産物件に合計3000億円を投資する方針を決めた。都市部のオフィスビルやマンションの割安感が強まったと判断し、東京、大阪、名古屋の3大都市圏で集中投資する。同グループの不動産投資は年間1000億円程度が標準的で、今年は大幅に積み増す計画だ。

 投資対象は3大都市圏のオフィスビルや賃貸マンション、ホテルなどの商業施設。子会社のオリックス不動産に、物件を選ぶ30人の専門部署を設けた。1件あたりの投資は30億―200億円を想定。3000億円すべてを自己資金でまかなう。


☆ブラックストーン、日本と中国の不動産会社への投資を計画 (6・26ブルームバーグ)


 日本法人ブラックストーン・グループ・ジャパンのマネジング・ディレクター、アラン・宮崎氏はシンガポールでインタビューに応じ、「われわれは喜んで企業との提携や資本増強の支援を行いたいし、可能なら出資したい」と語った。

  借り入れコストの増大と不動産価格の上昇鈍化に伴い、ブラックストーンの不動産ファンドは過去16年間の年平均リターンであるプラス31%の維持が脅かされている。サブプライムローン(信用力の低い個人向け住宅融資)市場の崩壊で金融機関が4000億ドル(約43兆2000億円)近い貸倒損失や評価損を被ったことから、資金調達は困難となり、今年のビル投資は落ち込む可能性がある。

  このため、ブラックストーンは不動産会社への投資戦略を変更している。従来のように早急に資産を売却するのではなく、資金を注入し、事業立て直しを支援する。

  大和ハウス工業やインド最大の不動産開発会社DLFなどアジア企業は、世界的な信用収縮のなか、不動産投資信託(REIT)の上場計画を撤回。宮崎氏によると、ブラックストーンは上場できなかったREITのポートフォリオを買い入れる可能性があるという。

  宮崎氏は、「多くの人は、一部で上場が一段と困難になっていると認識している。これは他の投資清算方法に方向転換せざるを得ないことを意味する」と指摘した。


 さあ、やはり、巨大台風でメチャメチャになった後の不動産業界で、最後に熟れた果実をもぎ取りにくるのは、国内勢、外国勢、共に、資金力のある大手企業、大手ファンドということになりそうですね。

 レイコフ、スルガコーポを筆頭に、ここ数年のうちに頭角を現した新興デベロッパーは、ことごとく 急激な潮目の変化で資金ショートを起こし、市場から追い出されそうになっています。REIT市場も大荒れですよね。

 そんな中、やはり、オリックス、ブラックストーンが出てきましたね。共に政府とのパイプを持つ究極の大手です。

 このニュースを見て、ほんとうに不条理な世の中だなぁと強く感じました。弱体化した新興デベロッパーの中には、ほんとうに世のため人のために役に立ちたいと願う誠意を持った企業もたくさん存在します。

 それが軒並み、株価でいえば破たん価格にまで追いやられ、その結果、信用収縮で、さらに銀行に融資を絞られ、新たなプロジェクにトまで支障をきたし、大変なことになっています。

 キャッシュフローに目詰まりを起こした企業はキャッシュを調達するため、保有物件を捨て値で売らざるを得なくなり、それを、力のある大手不動産会社、大手不動産ファンドが買い漁り、さらに肥え太る構図が、今回のオリックスの登場で、より鮮明になってきました。

 さらに、最近ではオーストラリア、シンガポールの大手企業・大手ファンドが日本の不動産購入に積極的です。

この点から見て、不動産業界の弱肉強食の仁義なき戦いが当分続きそうだと考えます。この荒波を乗り越えるため、同じ理念を持つ中小企業は互いにタッグを組み、是非とも持ちこたえてほしいものです。