☆トヨタ、値上げ検討 原材料高、国内全車種も視野 (6・28日経)


 トヨタ自動車は原材料高に対応して国内で乗用車価格を引き上げる検討に入った。全車種一斉の値上げも視野に入れており、7月にも最終判断する。鋼材などの高騰は自動車各社の利益を圧迫しており、トヨタが価格を見直せば他の大手が追随する公算が大きい。
 トヨタは「4―6月の販売や製造原価の動向を見極めて最終判断する」(同社幹部)としている。同社では全車種の価格改定を含め検討しており、一斉値上げとなれば第一次オイルショック時の1974年以来、約34年ぶり。その場合、1―3%の上げ幅で調整することになりそうだ。


☆トヨタ、緑化技術者育成 中国に施設開設(6・1日経)


 トヨタ自動車は31日、中国・河北省での砂漠化を防止するための植林事業の一環として、現地に緑化技術者の育成などの拠点となる「21世紀中国首都圏環境緑化交流センター」を開設したと発表した。中国科学院などと共同で2001年に植林事業を開始。トヨタはこれまでにセンター建設費を含む4億5000万円の資金を提供している。


  トヨタが値上げに踏み切るというのは実に衝撃的なニュースです。「カイゼン」という究極のビジネスモデルを作り上げ、乾いたぞうきんまで絞るほどのコスト管理を展開するトヨタさえ、この相次ぐ原料高には耐えきれなかったようです。

 それにしても、あまりにもマイナス要因が重なり過ぎましたね。ドル暴落による円高、日米消費者の相次ぐ自動車離れ、さらにタタ・モーターズの「ナノ」に象徴される新興メーカーの脅威、そして、トヨタが力を入れて来なかった低価格小型車の世界的ブーム・・・。

 カローラ1種で勝負できる時代だったら、さらなる効率化でなんとかなっていたでしょうが、今や、どれだけ開発費をかけてもかけ足りないほど、世界の需要は多極化しているのです。

 例えば、ロシアでは道悪もスイスイと走るランドクルーザーのような大型車が好まれるのに対し、インドではスズキの得意な小型車が求められる。そして、高額ハイテク電装品としての環境車が求められる先進国に対し、コモディティとしての低価格小型車が求められる新興国。環境で勝負と思っても、燃料電池でいくのか、リチウム電池でいくのか、はたまた別に夢の電池を開発するのか・・・。本当に、どのメーカーが何かの発明であっという間に覇者になるかもしれない混沌とした状態なのです。

 ここにきて、トヨタもさらなる成長のためには、多角化を進める潮時なのかもしれません。多角化という面でいえば、私はホンダの方が一歩も二歩も先をいっていると考えます。ロボット、2輪、トラクター、太陽電池事業などです。トヨタも、金融や住宅など、多角化を模索している状態ではありますが、まだまだ十分とはいえません。

 世界の環境に貢献する事業にも積極的に取り組んでほしいものですね。それから、今開発中の、夢の2次電池も、ぜひとも早期実用化に漕ぎつけてほしいものですね。

 産油国などの資本力が昨今の原油高でますます強まる中、トヨタといえども安穏とはしていられない状況となってきました。うかうかしていると、ロシアあたりに飲み込まれてしまいますよ。

 是非とも成長の種をみつけ、またまた新しい確固たるビジネスモデルを築いてほしいものです。