☆出光と三菱商、非食料バイオ燃料を量産 100億円投じ工場(6・20日経)
出光興産と三菱商事は食料を原料としないバイオ燃料の量産に乗り出す。ホンダなどが開発した稲わらや雑草を原料に使う生産技術を導入。北米やアジアを候補地として世界最大級の工場を建設、2011年にも日本などに出荷する。温暖化ガス対策や原油高に伴うバイオ燃料の需要急増は世界的な食料価格上昇の一因と指摘されている。米デュポンなどが非食料系燃料の量産を計画、日本政府も実用化推進を表明しており、普及へ向けた国際競争が加速する。
出光と三菱商事は、ホンダ子会社の本田技術研究所(埼玉県和光市)と地球環境産業技術研究機構(RITE)からバイオエタノールの量産技術の供与を受ける。原料を大量に安く調達できる北米か中国、東南アジアの穀倉地帯に一貫生産設備を建設する計画。生産能力は年20万―50万キロリットルと世界最大級になる見通し。総事業費は100億円程度とみられ、近く候補地を絞り込む作業に入る。
☆ブラジル国営ペトロブラス、バイオ燃料を日本販売 (6・18日経)
ブラジルの国営石油会社ペトロブラスは年内にも日本でバイオ燃料を販売する。ブラジルから輸入した低価格のバイオエタノールを混合した燃料を独立系ガソリンスタンドに供給する。二酸化炭素(CO2)を排出しないとみなされるバイオエタノールの環境性能を前面に出す。1リットルあたりの卸価格は通常のガソリンより1―2円安くなる見通しで、店頭価格の下げにつながる可能性もあり、バイオ燃料の普及に弾みがつきそうだ。
ペトロブラスは世界最大級のバイオ燃料生産会社。ブラジル国内のほか米国、中国、台湾に輸出しており、日本進出の機会をうかがっていた。
バイオ燃料に関しては圧倒的強みを持つブラジル、ペトロブラスが満を持して、日本に本格進出です。組むのはもちろん盟友、三井物産でしょう。となると、ライバルの三菱商事はどう出てくるのか・・・。
なんて思っていると、やっぱり、対抗策を講じていましたね。採用するのはホンダを中心としたグループの生産技術。私は、前から、この稲わらや雑草を原料とする手法を高く評価していました。だって、一石三鳥にも四鳥にもなりますから。というのも、とうもろこしなどと違って、食料ではないのはもとより、言ってみれば、抜いても抜いても生えてくる、処分に困る代物をエネルギーにできるという理念ですよね。街を綺麗にする上にエネルギーにもなる都合のよさ。そして、稲わら欲しさに米を作る農家が増えるということも考えられますよ。だって、米意外に稲わらまでお金になるなんて、夢のようですよね。まさに、わらしべ長者の世界です。この方式が実は私の一押しでした。木くずなんかも、今や、あまり手に入らないそうですよ。
今回のニュースで他に目を留めておきたいことは、ホンダのあらゆる産業においての開発能力ですよね。太陽光発電しかり、ロボットしかり、そして、今回、この子会社によるバイオ燃料技術が三菱商事グループに採用されるまでの有力な技術であることが証明されました。私はこの多面性において、将来、ホンダの技術がトヨタを脅かすまでに成長すると見ています。
それから、もうひとつのポイントは、出光の戦略ですよね。出光は、石油依存のビジネスモデルから必死で脱却しようと模索しています。農業事業、そして多機能樹脂事業など、将来の柱になりうる有望事業を育てようと頑張っていますよね。
さあ、世界最大級のベトロブラスが波に乗るのか、三菱商事、出光連合の方式が受け入れられるのか・・・。この先の展開が見ものですよね。私は三井物産とブラジルの農業事業を応援していますが、このバイオ燃料に関してはホンダの技術を買っています。ほんと、ジレンマですね。まぁ、量産により販路を新興国にまで広げられれば、どちらもが潤う素敵な結果になることも有りでしょうが・・・。