アイオワ州を中心とする米中西部の洪水で、米穀物メジャーのカーギルが甘味料などに使われるコーンシロップの出荷を一部見合わせたことが分かった。街の大半が冠水した同州シーダー・ラピッドにあるトウモロコシ加工工場の設備を止めたため。現地では道路や鉄道網が寸断され、生産や物流の混乱の影響が全米や海外に及ぶ可能性がある。
カーギルはコーンシロップの販売契約を結んでいる食品会社などに対し、期日までに全量を納品できない恐れがあると通知した。生産設備の停止で、在庫だけでは注文に対応しきれないため。同業のアーチャー・ダニエルズ・ミッドランドもアイオワ州のトウモロコシ加工工場の稼働を一時停止しており、再開には1週間近くかかる見込み。洪水の範囲拡大で、イリノイ州西部の穀物貯蔵施設も止めたという。
☆サッポロ飲料、伊藤園やポッカと提携 自販機商品を相互供給(6・20日経)
サッポロ飲料は伊藤園、ポッカコーポレーションとそれぞれ提携し、自動販売機で商品の相互供給に乗り出す。炭酸飲料を両社に供給する一方、伊藤園とポッカの1商品ずつを自社の自販機で販売する。将来は供給商品の拡大も検討する。飲料は売れ筋商品以外は小売店の店頭での棚確保が難しく、自販機提携で販路を拡大する狙い。
サッポロは炭酸飲料の「リボンシトロン」を伊藤園とポッカの自販機へ供給。一方、伊藤園の「ナタデココヨーグルト味」、ポッカの「キレートレモン」(140ミリリットル瓶)を自社の自販機で6月下旬から販売する。伊藤園からはミネラルウオーター「エビアン」の供給を受けるが、ポッカとの自販機提携は初めて。
サントリーは18日、炭酸飲料「ラッキーサイダー」を7月15日に発売すると発表した。色の付いていないサイダー(透明炭酸)では初の自社ブランド商品で、同市場への本格参入となる。果実から抽出したふくよかな香りとスッキリとした後味が特徴という。清涼飲料分野の大型商品に育てる考えで、2008年中に200万ケース、1年間で500万ケースの販売を目指す。
350ミリリットル缶、500ミリペットボトル、1.5リットルペットボトルの3種をそろえ、価格はそれぞれ税別115円、140円、320円。10―20代を主な対象とし、発売後1カ月に集中的にテレビCMなどで告知する。第3のビールの基幹商品である「金麦」と同規模の広告展開を計画している。
同社はこれまで、サイダー類では期間限定商品や米ペプシコと販売契約している「セブンアップ」を扱っているだけだった。
飲料業界にすさまじい嵐の予感がしてきました。米穀物メジャー最大手のカーギルの生産・物流までもが洪水で寸断される・・・。この光景は、将来の食資源を巡る未来予想図のようにも見えてきたからです。コーンシロップを使った甘味料を使えないことで、いちばん打撃を受けるのは、あのコカコーラではないでしょうか。炭酸飲料の気が抜けた時に、やけに甘くなった体験ありませんか。炭酸飲料には恐るべき甘味料が使われています。炭酸で感覚が麻痺しているから爽快感だけが残りますが。そして、この炭酸飲料のがぶ飲みが、巡り巡って、アメリカ人のメタボの原因になってたのでは・・・。なんて思うのです。
しかし、ジュースの中に入れる果物、野菜、そして今回の甘味料・・・。ここまで、供給不安が高まってくると、飲料業界にとってはまさに死活問題となってきそうですね。さらに、アメリカ、日本では消費者の生活防衛の色が濃くなり、自販機飲料の売れ行きも今後の成長は望みにくくなってきました。
そして、前からずっと書いているように、非上場の有力企業の動きが不気味です。大塚製薬は持ち株会社制になり、機動力を高めて来たるべき再編の台風の目になろうとしています。そして同じくサントリー、こちらがサイダーという炭酸飲料の王に本格参入というニュースには、危機感を抱いている企業は多いのではないでしょうか。特にキリン・アサヒ・サッポロと、ビール市場でも競合するところは軒並みサイダーを扱っていますからね。
そして、協和発酵、豪乳業大手を傘下に収めたキリン、カゴメ、ワタミと資本提携したアサヒなどと比べ、サッポロの劣勢が特に目立ちます。サッポロをこの非上場2社が狙っているようにも感じられます。
とにもかくにも、「砂糖」にまで、今後、供給ストップの危機が訪れる可能性も出てきたのが今日のいちばんのニュースですよね。特に、これから新興国の「食」が豊かになるにつれ、「甘味料」の需要はうなぎのぼりになっていくことは目に見えています。まあ、これを逆手にとれば、トレハロースを扱っている「林原」なんかにとっては大チャンスなんですけど・・・。