☆値上げ食品の売上高減、節約志向で自主企画品を選好 (6・17日経)
食品値上げが相次ぐなか、パン、牛乳、カップめん、しょうゆなどが値上げ後に売上高を落としていることが分かった。日本経済新聞社が主要15品について、日経POS(販売時点情報管理)データと店舗や食品会社への聞き取りで調べた。ただ節約につながる自主企画(プライベートブランド=PB)品には売り上げを伸ばすものがあり、消費者が割安な製品を選ぶ傾向が出ている。
主要15品目の代表的なメーカー品を中心に値上げ前と5月の店頭価格や売上高(来店客1000人当たり)の変化を調べたところ、10品目で値上げ前より売上高が落ちた。
☆コーラにビタミンC 日本コカ・コーラ(6・17日経)
日本コカ・コーラは17日、ビタミンCを配合した炭酸飲料「ノーカロリー コカ・コーラ プラスビタミン」を23日に発売すると発表した。「コカ・コーラ」シリーズで初めて、「栄養機能食品」の規格に適合する。「ノーカロリー コカ・コーラ」の主要ターゲットである20―30代の女性が、美容や栄養摂取に関心が高いことから製品化した。
ボトル1本に含まれるビタミンCは65ミリグラム以上にした。厚生労働省が定める栄養素等表示基準値(1日の摂取目安量)の8割以上になる。グレープフルーツの香りにし、かんきつ系の風味を持たせた。熱量はゼロ。価格は147円。
消費者の生活防衛色が濃くなる中、このところの値上げラッシュの影響が各メーカーの売り上げにどのように響いたのかが、やっと目に見える形で出てきましたね。
今回の調査で、私が目をひいたのが、やはり、日清食品のカップヌードルの52%減ですね。それから、山崎パンの27%減も気になりました。
もちろん、カップヌードルに限っては、値上げ前の買いだめもあるし、スープヌードルという廉価版へのシフトという要因もあってのこの大幅減だとは思います。ですが、一度離れてしまった客を取り戻すのは、非常に難しいということも、日清食品は肝に銘じるべきだと思います。100円を切るか、100円を超えるかの攻防は、世の主婦にとって、かなり大きいのです。私の場合、98円位だったら、3つ位まとめ買いするかもしれませんが、108円なんかになれば、1つも買いません(笑)。そうやって、5食298円位の袋麺にシフトした人が、「こっちの方がいける!」とでも思った場合、人の習慣というものは恐ろしいもので、ずっとその生活パターンが定着する公算大です。
そして、私は最近スーパーに行って、ヤマザキのダブルソフトが252円というのに目の玉が飛び出ました。このパンにここまで出すのであれば、私ならおしゃれなベーカリーで焼きたて食パンを買います。あとちょっと足すだけで、出来立てのおしゃれなパンを味わえるのなら、若い主婦を中心に、流れる層は増えるのではないでしょうか。
このように、自社の金看板にあぐらをかいて、商品の付加価値を上げることをせずに値段を上げたことが、結果的にその企業の首をしめる結果になりつつあります。
しかし、普段はあまりカップラーメンを食べない私でも、実は、カップラーメンはすごい発明品だということは認めているし、この世になくてはならない愛しい存在です。というのも、阪神大震災で被災し、ポットのお湯しかなかった時、すごく頼りになった一品だったからです。
こうなれば、カップラーメンも、廉価版と高付加価値品の2方向から攻めていくのがいいのではないでしょうか。廉価版は、新興国の新消費者層、それから災害用備蓄向けなどに、スケールメリットを生かし、大量生産、コストダウンで勝負するのです。そして、高付加価値品は国内、及び、新興国の富裕層向け。カップヌードルにしても例えば、「カップヌードル・コラーゲン」とか、「カップヌードル・カルシウム」など、健康強化にスポットを当てた商品を売り出すのです。きっと、こういう商品なら、お金を出しても買おうという層はかなりいると思います。
こんなことを考えていた矢先に、コカコーラがビタミンC入りの商品投入というニュースが出てきましたね。アクエリアス、爽健美茶と健康飲料を強化しつつあったコカコーラも、満を持して、看板商品に付加価値をプラスしてきたわけです。
これからは、食品会社も、相当頭を使わなければ、生き残っていけない時代です。カップヌードルのようにすでに絶大な支持を得ている商品が、このまま値上げの波にのまれて衰退していくのは是非とも阻止してもらいたいものですよね。