☆タカラトミー、中国でアニメ制作 国営放送と共同、全土で放映(6・15日経)

 タカラトミーは中国でテレビ向けアニメ事業に乗り出す。国営放送の中国中央電視台(CCTV)などと共同でアニメを制作、10月から全土で放映する。中国政府が自国の産業振興のため海外アニメ導入を規制するなか、日中共同事業は珍しい。中国は産業育成には日本企業のアニメ制作や関連商品販売のノウハウが必要と判断したとみられる。少子化で市場が伸び悩む日本のアニメ関連企業にとり、中国での商機が広がる可能性がある。

 第1弾として中国の歴史文学「三国志」をベースにした番組「三国演義」52話を制作。CCTVで週1回、1年間放送する。総事業費は6億5000万円。タカラトミーが4割、映像制作会社のフューチャー・プラネット(東京・中央)とCCTV傘下のアニメ制作会社、北京輝煌動画がそれぞれ3割を負担する。


☆人気アニメ作品、全世界同時発売・バンダイビジュアル(4・27日経)

 映像大手のバンダイビジュアル(東京・港)は今秋から、新世代DVD「ブルーレイ・ディスク(BD)」とインターネットを使ってアニメ作品を世界で同時に発売する。全世界で視聴が可能なBDとネット配信の特性を生かして、同一作品を日本国内のほか欧米、アジア諸国などで時差や価格差なしで一斉に販売、国内外で幅広いファンの獲得を目指す。

 人気劇場アニメ「FREEDOM(フリーダム)」など高画質のアニメ作品をBDソフトとして、今秋から世界で同時発売する。日本語、英語、フランス語などの字幕をつけた同一パッケージとし、各国ほぼ同じ価格とする。現行のDVDは地域ごとに視聴制限や価格差があり同時展開は難しかった。


 このところ、任天堂の快進撃の影に隠れて、なかなか成長の軸をつかめないでいた、タカラトミー、バンダイグループが、日本のアニメに照準を定め、勝負に出てきました。中国という巨大市場を相手にできるコンテンツ産業。雪解けを迎えつつある日中関係が今回の提携を後押しした形になったといえますね。

 日本のアニメには世界へ発信できる、恐るべき潜在力が眠っていると私は考えています。特にこれから影響を及ぼしそうなのが、世界最大手携帯端末メーカーであるノキアの戦略。日本のアニメキャラクターを使った携帯向けゲームの世界展開に乗り出すということを3月末に発表しましたね。第一弾は「鉄腕アトム」を使ったゲームだそうです。ノキアが携帯ゲームに外部のキャラクターを採用するのは初めてで、アトムのみならず、複数のアニメキャラクターについて権利者と交渉しているとのこと。また、第2弾、第3弾とどんどん世界へと発信されていくのでしょうね。iフォンの登場以来、携帯端末メーカーは、生き残りに必至です。付加価値を高め、アップルに対抗していくには、なんとしても、他社にマネのできない強力コンテンツを内蔵しないことには話になりません。その点、固定ファンがつきやすいアニメは実に願ったりかなったりの武器となるのです。

 もしかすれば、失速してきた自動車産業よりも、このアニメ産業の方が、大穴になる可能性ありかも?