三井物産は利用されていない新資源のひとつであるオイルシェール(油分を含む岩石)の米国での大型開発に参画する。ブラジル国営石油会社ペトロブラスなどと共同で2013年以降、日量5万バレル規模の商業生産を目指し、事業権益の最大2割を獲得する。オイルシェールからの原油量産は成功すれば世界初。米原油先物が一時1バレル140ドルに迫るなど原油高騰が続く中、コスト高で手つかずだった新資源への投資が本格化し始めた。
両社は米ベンチャー企業のオイルシェールエクスプロレーション(デラウェア州)が米政府から開発権を得ている中西部ユタ州の鉱区開発に参画する。30億―40億バレル(日本の年間消費量の2―3年分に相当)の埋蔵量を見込んでいる。
☆三菱商事、ナイジェリアでLNG生産検討 (6・10日経)
三菱商事は9日、海外の資源技術企業と組み、ナイジェリアの沖合で液化天然ガス(LNG)の生産事業の検討に入ると発表した。ガスの採掘、液化、積み出しまでを特殊な大型船で行う仕組みで、数年後に年間150万トンのLNG生産を見込む。
対象は現地企業のピーク・ペトロリアム・インダストリーズ・ナイジェリアが100%権益を持つ海上鉱区で、FLEX・LNG社(英領バージン諸島)の技術を活用する。固定式の海上設備を建設する従来方法に比べ低コストで早期生産が可能。採算性を見極めた上で、実際に特殊大型船を派遣する計画だ。
原油という私たちの生活に多大な影響を与える大切な資源がマネーゲームのおもちゃに成り下がり、今、全世界を上げて原油に変わる「新資源」を発掘しようとする機運が高まってきました。
原油が安いうちはそのコスト高から投資へのGoサインがなかなか出ないでいたオイルシェールからの原油量産という試みに三井物産がブラジルのペトロブラスと組んで挑戦しようとしています。 成功すれば世界初ということで、今まで以上に三井物産、ペトロブラスの存在感が出てきそうです。
それにしても、ブラジルでの農業参入といい、三井物産は、ブラジルにいいコネクションを築いていますよね。ベトロブラスとは既にバイオエタノールの共同生産計画で協力関係にあり、既にオイルシェールの試験的生産で技術力を蓄積しているベトロブラスと産出できたオイルを販売する手腕にたけている三井物産がタッグを組むことで、世界メジャーにも負けない資源外交を展開できる素地が整ってきたように感じられます。
ここで、負けてはいられないのが三菱商事。ナイジェリアで液化天然ガスの生産事業の検討に入りました。アフリカという潜在力たっぷりの新興国、そこから取れる新資源。洋上一貫体制というかつてない試み。こちらも当たれば大きなビジネスとなるでしょう。
世界の様々な新資源開発に、こうして日本の大手商社が関わり、国境を越えた連携で貢献していくことは、世界の人がみんな幸せに暮らしていくためには必要なものであり、応援していきたいプロジェクトですよね。