東日本旅客鉄道(JR東日本)は新宿や品川、横浜など首都圏の主要駅前の再開発に着手する。新宿では高層ビルを建設するほか、横浜、千葉駅前でも地元企業などと再開発の協議を始める。まず調査費や設計費、建設費の一部として今後3年間で約4000億円を投じる。用地不足で首都圏大都市部の大型再開発が減少する中、保有資産を生かして攻勢をかける。
新宿駅前では南口側の線路上に地上33階、地下2階の高層ビルを建設する。延べ床面積は11万平方メートルで高層棟と中層棟の2棟を建設。高層階を都心部で不足するオフィスとし、低層階は店舗などを誘致する。2011年に着工、16年春の開業を目指す。
旧態依然というイメージが強かった鉄道会社の復権が予想されます。あまりにもひどいガソリン高に端を発した国民のクルマ離れ、改正建築基準法による着工遅れによる郊外ロードサイド型ショッピングモールやレストランへの逆風、様々な要因が鉄道会社への追い風となっている感じですよね。コンパクトシティという掛け声の下、この久々の追い風に乗ろうと、私鉄各社も傘下の百貨店の改装、また駅ナカビジネスの強化など、様々に趣向をこらしています。そして、JR東日本が主要駅前を再開発するという記事が本日出ましたね。
サブプライムの荒波で、銀行融資がしぼられ、新興不動産デベロッパーが続々と倒れている今、JRの圧倒的な強みは、その潤沢な保有資産と、キャッシュフローにつきるでしょう。その資産を今こそ有効利用し、未来への活力へとつなげていかなければなりません。
ひとくちに駅といっても、結局その駅を中心として街が形成されていくのです。ですから、主要駅を再開発して、その延長線として、魅力ある、誰もが住んでみたいと思う街を創りあげていくことは、結果として、駅の価値を高め、駅の利用車を増やし、好循環なビジネスモデルを確立することにつながっていくのです。
特に、駅ナカビジネスに、これからは力を入れた方がいいでしょうね。グルメだけではなく、リラクゼーションに的をしぼった施設など、まだまだ開発の余地はありそうです。