☆独自動車部品コンチネンタル、日本のベンチャーに出資  (6・3日経)

 自動車部品大手の独コンチネンタルは2日、車載用リチウムイオン電池開発ベンチャーのエナックス(東京・文京)に16%出資したと発表した。独ダイムラーが来年発売するハイブリッド車用電池を共同で開発・生産する。環境対応車向けの電池を巡っては自動車・電機大手が合従連衡を繰り広げている。海外勢が日本メーカーに出資するのは初めてとみられる。

 エナックスが実施した第三者割当増資の一部をコンチネンタルが引き受け、出資比率16%の大株主となった。取得額は明らかにしていないが数億円程度とみられる。子会社化の計画はないが、コンチネンタルは将来、エナックスの取締役会に役員を派遣する方針だ。

 コンチネンタルはダイムラーのハイブリッド車向けリチウムイオン電池を年内にも量産する計画だが、電池の基幹部を生産する技術を持っていなかった。エナックスと共同で電気自動車向けも含めた電池の開発・生産体制を整備する。


 安全性、持続性、価格面で申し分のないリチウム電池の量産に成功した企業が次世代の自動車業界の覇者となることは誰もが否定できない事実ですよね。

 そんな中、有望株である三洋電機がフォルクスワーゲンと組んだことは私の中でとてもショックなニュースでした。三洋の技術がドイツに流れれば、これは日本の自動車業界には暗雲が漂うなと・・・。

 ところが、どうも、それだけでは済まない感じなのです。日本にはたくさんあるのですから。意思決定に時間のかかる大企業よりも、秘めた技術力を持ち、すぐにでも組んでくれるベンチャーという存在が・・・。

 今回、フォルクスワーゲンに続き、ダイムラーまでもが日本のベンチャーの技術を取り込み、リチウムイオン電池を開発することになってしまいました。これは大ショックです。なんせ、ベンツ、フォルクスワーゲンといえば、新興国でも富裕層に人気があり、誰もが憧れるブランド。ここに、日本が誇る環境技術を搭載させてしまえば、もう、日本車は後塵を拝するしかなくなってしまうのではないでしょうか。

 今回のエナックスに限らず、特に今をときめくリチウム・太陽電池関連で、夢の技術に到達しようとするベンチャーが地方の至るところにまだまだ埋もれている可能性があります。ただ、そういった企業はほとんどが開発の資金に窮している状態。バックアップしてくれる存在を求めているのです。

 本来なら、そういった企業のパトロンになりうるのはその地域に根差した取引銀行。しかし、サブプライムによる傷で今、ほとんどの地方銀行の体力はガタガタ。リスクに敏感になり融資を絞り込んでいる状態です。そのすきに、恐らく投資ファンドの精鋭部隊が技術力のある中小企業、ベンチャーの囲い込みに動き、外資との媒介になっているような気がします。

 これは大変です。日本の自動車業界、ここでなんとかして、すぐれたベンチャーを陣地に引き込まないと、恐るべき事態になってしまいますよ。ロシアで大工場を立ち上げたりするよりもまず、まっ先にやらなければいけないことが山積していると思うのですが・・・。