日立マクセルなどは従来より電気を充放電できる寿命が長いリチウムイオン電池用材料を開発した。電池として安定して充放電できる回数が従来の約20倍の1万回に向上した。価格が高騰する希少金属のコバルトを使わず、電池も安価になるという。ハイブリッド自動車向けなどの蓄電池として、3―4年後をメドに実用化する。
開発は日立マクセルのほか長崎大学と産業技術総合研究所、富士重工業が参加。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が支援した。
☆郵便事業会社、全車両を電気自動車に 2万1000台を順次 (6・2日経)
日本郵政グループの郵便事業会社は今年度から、所有するすべての自動車(約2万1000台)を電気自動車に切り替えていく。環境問題が深刻になっているほか、ガソリン価格が急上昇したこともあり、他の民間企業に先んじて切り替えを進める。全国の主な郵便局に電気自動車用の急速充電装置を設置する方針で、一般の利用者が使えるようにすることも検討している。自動車メーカーの開発競争を加速させるとともに、充電所の整備が進めば電気自動車の普及を後押ししそうだ。
郵便事業会社は郵便物などの集配に使う軽貨物自動車を約2万台、営業などに使う乗用車を約1000台保有している。今年度以降、更新の時期を迎えた自動車から順次、電気自動車に切り替えていく。8年程度で切り替えは完了する見込みだ。
このところの原油高が変わろうとしなかった古い体制、マンネリの技術開発に今、革命をもたらそうとしているのかもしれません。原油高のピッチはあの中国株のバブルと匹敵するほどの速さ、となると、今までリチウムイオン電池の安全性の問題などで技術開発に二の足を踏んでいた各企業が、なだれを打つように開発にしのぎを削り出すのも無理はありませんよね。今後、この技術開発、どことどこがタッグを組むか、これは大学やベンチャーも含めてですが、誰が覇者になるか分からない状況となってきましたよ。
例えば、今回の日立マクセル。この会社はきらりとした技術を持っていて、私は同社の電子ペンの技術を評価していましたが、今回、新材料を使った寿命20倍のリチウムイオン電池用の材料開発に成功しました。レアメタルを極力使用しない革新的な技術です。やってくれましたね。
ここで念頭に置いておかなくてはならないことがあります。この技術、どこが取るの?って話ですよね。だって、開発チームの中に富士重工がいます。となるとトヨタグループに納品?しかし、日立はGMにリチウムイオン電池を納品していることから、まっ先にGMに納めるのか??すごく気になりますよね。
今回のニュースは私の中で非常に大きな意味を持っていて、これは大いなる日立グループの逆襲なのではないかと見ています。東芝の原子力、シャープの太陽光発電の影に隠れ、オールマイティーでありながら、いまひとつ存在感のなかった日立グループが満を持して、環境事業に本腰を入れてくる・・・。その予兆のようにも感じるのです。
さあ、変わらなければならない郵便事業会社が電気自動車という奇策に打って出てきました。ハイブリッドを通り越してですよ。地方を網羅するこのマンモス企業から受注するとなればこれはビッグビジネス。郵便事業会社が要求する軽貨物電気自動車の開発、性能ももちろんですが、なんといっても開発のスピードが要求されることは間違いなさそうです。なんせ、原油高はまだまだ急ピッチに進む可能性がありますからね。
ただ、この原油高が、昔のオイルショックの時のように、日本の企業の殻を破るきっかけになるような気がしていることも確かです。ピンチは実は、大いなるチャンスでもあるのです。