☆マルハニチロHD、国内で沖合漁業強化・安定調達狙う   (5・28日経)

 マルハニチロホールディングス(HD)は国内での沖合漁業を強化する。山口県下関市の漁業協同組合などと共同で新会社を設立する。世界的な漁獲規制強化や水産物需要の拡大を受け、海外からの水産物調達が難しくなっている。マルハニチロHDは海外の水産会社と競合しない水域での沖合事業を拡大することで、水産物の安価で安定的な調達につなげる。

 新会社はマルハニチロHD子会社の大洋エーアンドエフ(東京・中央)、山口県以東機船底曳網漁業協同組合(下関市)、下関中央魚市場(同)が6月中をメドに共同出資で下関漁業(同、仮称)を設立する。資本金は1億円で、出資比率は大洋エーアンドエフが70%、山口県以東機船底曳網漁業協同組合と下関中央魚市場が15%ずつ。


☆遠洋マグロ採算割れで初の休漁へ、メバチ・キハダ  値上がりも (5・27読売)

 遠洋マグロ漁の漁業者で作る「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」(日かつ漁協)が、マグロはえ縄漁船の一部休漁を行うことが26日、明らかになった。

 組合外の船も含む約380隻の2割以上が数か月間にわたって休漁する方向で検討している。休漁の主な対象は、大衆マグロと呼ばれるメバチやキハダがとれる太平洋、インド洋などを漁場とする船になる見込みで、食卓に身近なマグロの値上がりにつながる可能性がある。

 休漁するのは、船の燃料高とマグロの資源状態の悪化で採算割れが続いているためだ。日本の遠洋マグロ漁で組織的に休漁するのは初めてとなる。日かつ漁協は、会員(約250隻)に加え、任意団体の全国遠洋かつお・まぐろ漁業者協会など、他の団体にも協力を呼びかける。


 さて、私たちが回転寿司や日頃の食卓でいつもお世話になっているキハダマグロ、メバチマグロがこれからはそうた易く手に入らない時代へ突入しようとしています。

 なんと原油高の影響で、遠洋マグロ漁は漁に出る程赤字になるという状況になっているそうです。船が一日操業すると10万円の赤字になってしまうのだそうです。となると、一度漁に出ると300日から500日かかるので3000万円から5000万円の赤字になってしまうのだとのこと。なんとも不条理な状況ですよね。これでは休漁という選択を取るのもえむをえないでしょう。同じことが台湾でも起こり、台湾からのマグロの輸入にも依存できない状況になりつつあります。

 みなさんもご存じの通り、日本人はお寿司が大好き。そしてその中でもマグロがやはり一番支持されていますよね。ですから今回のニュースは日本の食卓を脅かす大事件だといえるのです。

 ここでいえるのは、やはり日本の水産業も日本の農業と同じく、まだまだ改革が必要とのことだと思います。これだけ燃料でコストがかかるとなれば、やはり規模を大きくして効率を高め、れっきとしたビジネスが成り立つようにしなければなりません。

 そこでやはり頑張ってもらわなくてはならないのが日本の水産会社。マグロの養殖業も、軌道に乗せてもらうのはもちろんのこと、漁業においても地元の組合とタッグを組んで組織を活性化させる必要があるでしょう。

 今日のマルハのニュースはその点で評価できる記事ですよね。これから世界でもますます脚光を浴びつつある日本食、その代表格であるお寿司。その頂点を極めるマグロの確保は日本の食文化を守るためにも必須のプロジェクトだと思うのです。

 魚でもことごとく買い負けが続く日本・・・。その食卓を守るため、水産会社にも是非一肌脱いでいただきたいものです。あと、天変地異が続く被災地への救援物資として、魚の缶詰ほど栄養価が高く重宝するものはないと私は思います。水産会社に脚光が浴びる時代はもうすぐそこまで来ています。