☆大塚製薬、仏飲料大手への出資を正式発表(5・28日経)

 大塚製薬は28日、仏飲料大手のアルマ社(パリ市)に出資し、同社を持ち分法適用会社にすると正式発表した。仏投資会社のロックスからアルマ社の株式49%を約1200億円で取得することで合意した。大塚製薬は今後、アルマ社の営業網を活用し、手薄だった欧州で自社の飲食料品を拡販したい考え。

 アルマ社は欧州4カ国に34の生産拠点を持つミネラルウオーター大手。「クリスタリン」や「クールマイヨール」などの有力ブランドを持ち、仏ミネラルウオーター市場では2007年に約36%のシェアを占め、仏ダノンと首位を争っている。07年12月期の売上高は約7億8000万ユーロ(約1250億円)。


☆大塚製薬の前期、売上高9284億円で過去最高(5・23日経)

 大塚製薬は23日、2008年3月期の連結決算を発表した。売上高は前の期に比べ8.7%増の9284億円で過去最高。医療関連事業が成長をけん引した。国内外で好調な抗精神病薬「エビリファイ」は、全世界の売上高が約2750億円となった。

 医療関連事業の売上高は同11.1%増の6402億円。国内では抗血小板薬「プレタール」が好調だった。07年7月に水無しでも飲める散剤を追加したことが貢献した。胃潰瘍(かいよう)治療薬「ムコスタ」も売り上げを伸ばした。

 連結子会社の大鵬薬品工業(東京・千代田)も主力の抗がん剤「ティーエスワンカプセル」が堅調に推移した。


 大塚製薬が食品事業の強化策を鮮明にしてきました。先日もサントリーがネスレと組んで日本茶で米国進出を表明したように、やはり成長の見込める海外市場の空白地帯を埋める戦略をとってきました。大塚製薬はアジアと米国に事業基盤を持つもののユーロ高で購買力の増しつつある欧州には足がかりを持っていなかったのです。

 今回出資を決めたアルマ社は07年の仏ミネラルウォーター市場で約36%のシェアを持ち仏ダノンと首位を争う有力企業です。そのアルマが欧州に張り巡らせた販売網を使い自社主力商品、「ポカリスエット」、「カロリーメイト」、「ソイジョイ」を売り込む作戦ですよね。

 今回の提携から、株安の嵐に巻き込まれなかった非上場企業が欧米の食品メジャーと組みますます勢力を増すという傾向がより鮮明になってきました。サントリーなどと共にこの非上場企業が国内の食品企業の再編にも影響を及ぼす可能性も出てきました。今後の展開から目が離せませんね。