大手小売業が都市部で、標準店舗に比べ面積を抑えた小型店の出店に乗り出す。東急ハンズ(東京・渋谷)は6月から売り場面積が5分の1以下の新型店を出店、日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)も半分以下の広さの店を出す。高い地価に対応して低コストの店を展開。消費の低迷傾向を受け、人口増などで需要が見込める東京など大都市や有力地方都市の市場を開拓する。
東急ハンズの新型店「ハンズ ビー」は、売り場面積を400―1000平方メートルと従来標準の5000平方メートルの1―2割にとどめる。6月に札幌市のJR札幌駅のビルに1店目を開業。健康・美容、文具など店ごとにテーマを設定し、商品数を1割強の2万種類に絞り込む。
産業界のメタボ対策が鮮明になってきました。ひとくちでいえば業務の効率化、コスト削減の動きですよね。規模重視から収益重視にシフト。むやみに出店するのではなく収益が見込める場所にピンポイント的に出店。イオンもこの戦略に転換しましたよね。コンビニも学校、病院と固定客が見込める場所への小型店舗を増やす戦略にシフトしつつあります。外食産業こそ、この戦略に乗らないことにはガソリン価格、原材料価格、外食に対する不信の蔓延という3重苦から生き残ることは難しいでしょう。
さらに、自動車業界も車体の小型化、軽量化というメタボ対策に躍起です。日産はインド、タタのナノに匹敵する超低価格自動車参入を表明、富士重工も生き残りの為実質トヨタの傘下入りというめまぐるしい流れとなっています。ガソリンが代替エネルギーの技術が確立する前にここまで値上がりしたという事実、アメリカ経済の暗転という誤算から、この業界も、メタボ対策をきっちりしないことには生き残れなくなってしまいましたね。
それからあと、気になったニュースといえば、北海道での配送においてのキリンとサッポロのタッグにサントリーも参加意欲を見せているという事実。ライバル同士がプライドを捨てて手を組むということは、それこそ業務の効率化、メタボ対策に他なりませんね。アサヒだけが蚊帳の外なのが気になりますが・・・。しかし、こういう小さなタッグがその後の業界再編の小さな芽になることもあるのです。
最後にこの話のシメとして、ローソンが糖尿病学会監修の低カロリー弁当を売り出すというニュースが出てきました。これこそほんとのメタボ対策ですよね(笑)。いままでさんざんため込んできた内臓脂肪を輝く筋肉に変えなければ、この厳しい産業界、生き残ることは難しいご時勢となってきました。