☆独VWと三洋、次世代電池を共同開発(5・11日経)

 独フォルクスワーゲン(VW)と三洋電機は環境対応車の心臓部として使うリチウムイオン電池を共同開発する。VWは2012年をめどに三洋から調達し、ハイブリッド車や電気自動車に組み込む。現行のニッケル水素電池に比べ燃費など環境性能を向上できるリチウム電池を巡っては、日産自動車―NECも量産を決めたばかり。次世代型の環境対応車を巡る開発競争が本格化する。

 三洋は繰り返し充電できるニッケル電池を量産し、ホンダや米フォード・モーターのハイブリッド車に供給している。VWとも同電池を共同開発。VWや子会社のアウディは09年にも三洋製の電池を採用し、VWグループとして初のハイブリッド車を発売する。


☆日産、自動車向け次世代電池を量産・環境対応車巻き返し (5・10日経)

 日産自動車はNECと共同で、ハイブリッド車や電気自動車に使うリチウムイオン電池の量産に乗り出す。約200億円を投じて神奈川県内に工場を新設、2009年春から順次稼働させる。自動車用リチウムイオン電池の量産は世界初で、年間に6万台―12万台分を生産する。同電池は現行のニッケル水素電池に比べて小型軽量化が可能な次世代型で、燃費など環境性能の大幅な向上につながる。日産は自社の環境対応車に搭載、同分野で先行するトヨタ自動車やホンダに対抗する。

 日産はNECグループと07年4月に折半出資で設立した「オートモーティブ・エナジー・サプライ(AESC)」(神奈川県相模原市)を通じて量産する。増資に合わせて日産が株式の51%を取得、電池事業を主導する姿勢を鮮明にする。まず日産の座間事業所(神奈川県座間市)の既存工場内に組み立てラインを新設。09年春に年1万台分の生産能力で稼働させる。


 さあ、自動車業界の次世代電池開発競争が目に見える形で白熱してきましたね。今や飛ぶ鳥を落とす勢いだった自動車業界といえども、すぐれた技術を持つ電機会社を陣営に引き込まないことには生き残れない時代となってきました。次世代電池開発については、日産がNECと、トヨタが松下と、以前から組んで開発を進めていました。そして、大手ではホンダが三洋と組むと見ていましたが、なんと、ニッカド電池に続き、リチウム電池でもVWと組むのですね!これは日本の自動車業界にとって、後々脅威になること必至です。三洋が誇る電池技術を外資に取られるという事実をもっと重く受けとめるべきだと思います。

 次世代自動車においては、どこが覇権を取るかははっきりいって次世代電池の開発能力次第なのです。そして、トヨタをはじめ、日本車がこのところ飛ぶ鳥を落とす勢いだったのも、その燃費・環境技術において、外資を超越した強みがあったからこそ。デザイン・ブランド力の面からいえば、やっぱりVWやBMWが中国でも圧倒的シェアを誇っているのです。ですから、中国で高シェアのVWに三洋の技術を搭載するということは、日本の自動車業界にとって、衝撃的な失態だといっても過言ではないと思います。

 ここで思い出すのが、先日の松下と三洋との統合のうわさ。あっさりと否定してしまった松下ですが、後々、後悔することにならなければいいのですが。松下と組むトヨタも・・・。