☆原油高対策、米で広がる・消費者、必需品除き支出絞る (5・9日経)
ニューヨーク原油先物相場が最高値を連日更新するなか、米国の企業と個人が対応を急ぎ始めた。小売りや航空などの業界でコスト削減や料金体系見直しといった動きが拡大。消費者が生活必需品以外の購入を手控える傾向も強まってきた。原油高による環境悪化を受け、企業・個人の間で自衛策を講じる動きが一段と広がる見通しだ。
小売業最大手ウォルマート・ストアーズは約7000台ある商品配送用トラックを順次、ディーゼルエンジンと電気を併用して走るハイブリッド車に切り替える。今年中に燃料効率を25%高める狙い。コカ・コーラ系のボトラー(瓶詰会社)最大手、コカ・コーラ・エンタープライゼスも年内にハイブリッド車120台を新規購入する計画だ。
☆米マクドナルド、3月の既存店売上高が5年ぶりマイナス (4・23日経)
米マクドナルドは22日、3月の米市場の既存店売上高が前年同月比0.8%減少したと発表した。マイナス成長は5年ぶり。ガソリン価格の上昇や住宅価格の下落などを受け、消費者が外食費を切り詰めたことが響いた。
同日発表した1―3月期決算は、売上高が前年同期比6%増の56億1500万ドル、純利益が同24%増の9億4600万ドル。
☆米ウォルマート、2-4月期業績予想を上方修正(4・11日経)
米小売り最大手、ウォルマート・ストアーズは10日、2008年2―4月期の業績予想を上方修正した。1株利益を従来予想の0.70―0.74ドルから0.74―0.76ドルに引き上げた。4月の売り上げが従来計画を上回る見通しであるうえ、在庫管理の効率化で値引きが減ったため。
経済失速の嵐の中でのこの原油高・・・。一時126ドルという考えられない値段をつけ、やみくもな金融緩和による仮想マネーが経済を良くするどころか、さらに原油先物という一極集中のカジノに注ぎ込まれ、実体経済の更なる疲弊を引き起こしているという魔のスパイラルへと陥ってしまっています。
そして、これまでホームエクイティローンなどの力を借りて、この世の春を満喫していた米国消費者層。一度甘い蜜の味を知ってしまった後の苦い薬はこたえます。だけど、これを機に節約・省エネに目覚めるのも将来のことを考えると必要な道なのかもしれませんね。
というわけで、今まで世界経済の牽引役だった米国の消費者層が節約モードに入ったせいで、マックまでもが外食費切り詰めのあおりを受け、売上げが落ちています。生きていくために最低限必要なものにしかお金を使わない傾向になりつつあります。
そこで浮上するのがウォルマートです。ガソリン代がかかるので外食は極力控え、食材をまとめ買いして、家の中で調理をして食べる・・・。こういう家庭が増えれば、それこそ調味料、調理器具、キッチンペーパー、ラップなど、あらゆるものを揃える大型スーパーの総合力が生きてきますからね。案の定、疲弊が続く小売り業界で、唯一、好決算をたたきだしています。ウォルマートがラッキーだったのは、金融事業への参入が叶わなかったことにもあります。仮に参入していて今回のサブプライムに巻き込まれていたら大変なことになっていましたよ。GMACに振り回され続けているGMのように・・・。
このウォルマートが、ようやく来た波をどう生かし、さらになかなか思うように進まない日本での事業をこれからどう立て直していくのか・・・。これが大いに気になるところです。日本の二大巨頭のイオンとヨーカ堂が弱含む中、このウォルマートによる流通業界への旋風の予感が強まってきました。