住友商事は欧州で太陽光発電事業に乗り出す。太陽電池パネルを敷き詰めた大規模な発電施設をスペインに建設し、年内にも独立系発電事業者として電力を地元の電力会社に卸売りする。日本企業による本格的な太陽光発電事業は初めて。欧州各国では同発電への助成策を拡充しており、通常の火力発電などより高い価格で電力を買い取る制度が増えている。石油など資源価格の高騰が続くなか住商はイタリアなどでの事業展開も進める。
スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島で地元自治体などと組み、出力9メガ(メガは100万)ワットの発電施設を建設する。一般家庭3500戸の電力需要をまかなえる。施設の用地面積は13万平方メートル(東京ドーム2.8個分)で、太陽電池パネルは全量をシャープから調達する。総事業費は85億円。そのうち70億円をみずほコーポレート銀行のプロジェクトファイナンスでまかなう。
住友商事の手がける事業、かなり私は買っています。三菱商事、三井物産には規模の面で見劣りしますが、それだからこそ柔軟に、様々な分野まで、事業の幅を広げていますよね。
今回の太陽光発電事業。日本企業としては初の試みで、ライバル商社は先を越されたという想いをしていることでしょう。欧州各国は太陽光発電の普及に惜しみない助成をしていて、火力発電よりも高い価格で電力を買い取る制度が増え、世界一位のドイツを筆頭に、スペイン、イタリアと、政府が事業を後押しする意欲は高まるばかりです。なんといっても広大な土地がありますから、一面に太陽光パネルを設置し大規模な売電を行うソーラーパークを建設することができるのです。そして、特にこのソーラーパーク事業が盛んなのが今回住友商事が進出するスペインであり、足元のシリコン不足の原因はスペインだと言われるほどの熱狂ぶりなのです。
しかし、今日の記事の中に隠れている重要なポイントは、住友商事がシャープとタッグを組んだところです。シャープは現在、シリコンの使用を少なく済ませることのできる薄膜型太陽電池の開発・量産化に励んでいますよね。当然、太陽光発電事業が盛んな欧州、シリコン不足はこれからますます深刻になってくるでしょう。それから、だんだんソーラーパークを建設できる用地も限られてきますよね。となると、ここからが日本企業の技術の売り込みの絶好の機会となるのです。さらに、ここで事業化することにより、将来、無尽蔵に用地を持て余し、さらに太陽熱まで無尽蔵の、中東、アフリカ、南米地域へと事業を拡大していくこともできるのです。これは、当たれば大きいビジネスとなりそうですよね。
住友商事の事業で私が買っているのはこれだけではありません。例えば、住友商事の子会社、住商アーバン開発が4月下旬にUSJに隣接する商業施設に洋菓子店エリアを開業しましたよね。阪神間で人気のスイーツが食べれるとあって、活況のようですよ。それから、私たちが食べているバナナ、「甘熟王」「バナージュ」とネーミングされているバナナは住友商事が輸入したものだってことご存じでしたか?
このように、日々の暮らしをよりよくすることに貢献する企業を私は高く買います。今後も、この企業の戦略に注目していこうと思っています。