☆サウジ、53億ドル投資会社設立を計画 (5・7ロイター)

サウジアラビアのアサフ財政経済相は6日、53億3000万ドルの投資会社を設立する計画を明らかにした。当初はハイテク分野を中心に投資する方針で、提携を受け入れる可能性もあるとした。

 同相は各国代表との会合で「われわれが設立しようとしているのは投資会社であり、ソブリン・ファンド(政府系投資ファンド)ではない」述べ、外国からの投資を受け入れるよう促した。

 サウジ政府当局はこれまでに、60億ドル規模の政府系投資ファンドを設立する意向を示していた。

 同相はロイターに対し、投資会社の設立を急いでおり、通常よりも早く設立が承認されるとの見通しを示した。

 また、アルアラビア・テレビに対し、サウジに技術移転が可能な分野を中心としたハイテク企業が、当初の投資対象となる可能性があると述べた。


☆野村、サウジ進出で認可取得を発表 (5・7日経)

 野村ホールディングスは6日、サウジアラビアから投資銀行業務の進出認可をアジアの金融機関として初めて取得したと正式に発表した。地元企業の株式公開の助言や資産運用業務などを展開する。将来的に欧米の有力金融機関に対抗するため、地元の金融機関を買収してネットワークの拡充なども検討する。

 世界最大の油田埋蔵量を誇るサウジアラビアには邦銀なども進出を目指している。原油高が続くなか、中東は経済成長が続いている。外資の進出規制が厳しいサウジで認可を得たことで、欧米の有力金融機関に中東ビジネスで対抗する体制をつくる。

 中東ビジネスを統括する英野村証券の石田友豪最高経営責任者(CEO)は「アジアと中東を結ぶつなぎ役を果たしたい」と述べた。野村は海外ビジネスの強化を目指している。ロシア・モスクワにも日本の証券会社として初めて拠点をつくった。国際商品相場の高騰で主要国を上回る経済成長を続ける資源国へのパイプづくりを続けている。


 さて、いよいよサウジアラビアが動き出しましたね。今のままの米国債一辺倒の安定資産運用だと、ドル崩壊が進むにつれ目減りしていく自国の資産を指をくわえて見ているだけですからね。さらに、このところのアブダビ、ドバイ勢をはじめとする隣国の世界全方位型投資攻勢。サウジの危機感は相当のものがあったと思います。産油国の中のリーダーというプライドがありますからね。アサフ経済相の「われわれが設立しようとしているのは投資会社であり、ソブリン・ファンドではない」という言い回しが、サウジの熱い意気込みを物語っていますよね。

 しかし、野村のサウジ進出とサウジのこの発表、あまりにもタイミング良すぎるとは思いませんか?。恐らく、前々から水面下でかなりの話し合いが進められ、満を持しての発表だったといえるでしょう。野村がこのサウジが新しく設立する投資会社にかなりの割合で食い込んでいくのは確かでしょうね。せっかく進出していくのですから・・・。そして、日本企業とサウジ資本のパイプ役となっていくのでしょう。

 そして、今回のニュースで見逃してならないのは、もはや、産油国はソブリンファンド型の生ぬるい投資手法は卒業したという事実。ドバイなんかはずっと前からですけどね(笑)。これからはロシア・リビア・インドなど強硬な政府系ファンドがどんどん活動を本格化してきます。そして、良い獲物はぼやぼやしているとどんどん持っていかれてしまいます。有能なブレーンは今まで以上に揃えなければならないでしょう。てっとり早いのは、もちろん、投資ファンド・ヘッジファンド・証券会社などのまるごと買収ですけどね・・・。

 さぁ、なんだかいよいよって感じがしてきましたよ。サウジがハゲタカとなって、サブプライムで弱りきった米金融界に殴り込みをかける日も近いのではないでしょうか・・・。