ホンダと独立行政法人の地球環境産業技術研究機構(RITE)はガソリン代替燃料のバイオエタノールを低コストで量産できる技術を開発した。稲わらなどの植物廃材を原料に、1リットル当たりの生産コストを国際競争力のある30円程度に抑えられる。原油価格の高騰でトウモロコシなどを使うバイオ燃料の需要が拡大し、食糧価格を押し上げている。省資源と温暖化ガス削減につながる技術として2010年をメドに実用化を目指す。
ホンダの全額出資子会社である本田技術研究所(埼玉県和光市)とRITEが開発した生産技術は、雑草や稲わらの繊維質をすべて1回の処理でエタノールに変えることができる。繊維質の種類ごとに処理する従来方式に比べ生産効率が上がり、稲わら1キログラムから約400ミリリットルのエタノールが作れる。
ホンダの環境事業強化の動きが加速してきました。今回の植物廃材によるバイオエタノールは、それこそ、トウモロコシや小麦などの植物を使うものとは一線を画し、ゴミを減らすリサイクルの観点からも評価できるものだといえます。ホンダのパワーで一日も早い実用化を望みます。
ホンダの環境事業としてもうひとつ目立つのが太陽電池事業です。ホンダはこの事業に昨年の10月から参入しましたが、販路を今春から一般住宅のみならず、官公庁、企業にまで広げ、一気に攻勢をかけます。この太陽電池でもホンダらしくシリコンを使わない銅やインジウムを使った新方式を採用しましたね。研究を進め、エネルギーへの変換効率をどこまで高められるかが今後の飛躍のポイントですね。コストはシリコン使用よりも相当安くできますから。
このホンダの環境事業は、決して自動車事業が頭打ちだから、多角化のために進出したというわけでもなく、ここで投じた研究開発の成果が、今度は次世代自動車の開発に生きてくるという読みがあるのだと思います。なにしろ、次世代自動車も、電池の開発が勝者を決めるといっても過言はないのですから。
ホンダのもうひとつの強みは自動車だけで勝負していないこと。例えば、農業に使う小型トラクター、それからアジアのドル箱、2輪があることです。アフリカの農業開発で使われるトラクター、インフラが未整備のアジアでまだまだ需要が期待できる2輪、これを環境事業の開発で得た技術を駆使してどんどんバージョンアップしていけば、なかなか伸びしろがありそうですよ。トヨタもうかうかしてられませんね。
というわけで、ホンダの環境事業、応援する価値はありそうです。