同社の研究開発本部が開発したのは、がん発生の指標となる尿中のジアセチルスペルミンに反応する酵素。ジアセチルスペルミン濃度は、がん患者の尿中で健康な人よりも高くなるとして、診断マーカーとして検査機関などで使われている。
☆味の素、独社から潰瘍性大腸炎薬の開発販売権を取得 (4・09日経産業)
味の素は8日、ドイツの中堅製薬会社ドクターファルクファーマ(フライブルク市)から、潰瘍(かいよう)性大腸炎治療薬の国内開発販売権を取得することで合意したと発表した。
権利の取得額は最大で100億円規模のもよう。味の素は医薬品事業を食品事業に次ぐ柱に育てる方針を掲げる。医薬品事業の売上高を5年以内に2007年度比2割増の1000億円に伸ばす。
☆協和発酵、がん治療抗体を共同研究・豪バイオ医薬品企業と(4・24日経)
協和発酵工業は24日、豪バイオ医薬品会社アラーナ(シドニー)と、大腸がんの治療用抗体について共同研究する契約を結んだと発表した。大腸がん治療のための次世代医薬品開発を進めるアラーナと、協和発酵の持つ、抗体を活性化させて薬効を高める技術を活用する。抗体医薬は一般に通常の抗がん剤と比べて副作用を抑制できると期待されている。
共同研究の対象はアラーナが保有する、ほぼ大腸がん細胞のみに作用するとされる抗体「ART104」。両社は2010年ころをめどに臨床試験を始め、15年までの製品化を目指す。
協和発酵はアラーナに、契約一時金として400万米ドル(約4億1000万円)を払い、研究が進んだ段階でさらに400万米ドル支払う。ひき換えに、製品化の際にアジアにおける独占的な開発・販売権を獲得する。
資金力のある大手食品会社のバイオシフトが鮮明になってきました。特に醤油造り、お酒造りなど、食品を製造する上で欠かせない特殊な発酵技術を培ってきた企業が今度はその技術を駆使してバイオに活かせる酵素を生成するなど、実用化できそうな案件が多数出てきました。キッコーマン、味の素と、次々と医薬品事業強化の動きを見せる企業が出てきましたね。また、有望な発酵技術を持つメルシャン、協和発酵はキリンのバイオ事業に多大な貢献をしそうです。
私の未来予想として、海外大手企業の買収で疲弊ぎみの大手製薬会社に代わり、大手食品会社による中小製薬会社M&Aの動きが今後活発になるような気がします。先日タッグを組んだネスレとサントリー、この2社が仮にバイオ事業でも手を組むようなことがあれば、バイオ業界の勢力図はあっという間に塗り変わるでしょうね。ちなみに、サントリーは青いバラを開発するなど、バイオ事業に実に積極的です。
今に、食品会社と製薬会社の壁がどんどん取り払われていくのではないでしょうか。きらりとしたバイオ技術を持つ中小食品会社、薬品会社に注目しておきましょう。