イオンは子会社、米衣料品専門店タルボットの経営をテコ入れする。2008年中に米国などの約100店舗を閉鎖する。5店舗を展開していた英国からは撤退。商品発注を見直すことなどで在庫を約25%圧縮し、09年度末までに約1億ドル(約100億円)のコストを削減する。イオンも人材を派遣するなど支援を強化して、タルボットの再生を急ぐ。
08年は事業を北米に絞るほか、紳士服や子供服の事業から撤退して得意とする婦人服に特化する。紳士服や子供服の78店舗に加えて婦人服の不採算店も20店程度閉鎖し、収益力を高める。
☆イオン傘下の米タルボット、借入枠打ち切られる・265億円分(4・17日経)
イオン傘下の米婦人服専門店タルボットが取引金融機関2社から、2億6500万ドル(約265億円)分の借入枠を16日までに打ち切られたことが、同社が米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかになった。タルボットは販売不振が続き、経営再建中。金融不安に伴う信用収縮のあおりで、金融機関が企業への貸し出し条件を見直していることが背景とみられる。
7日付でバンク・オブ・アメリカが1億3000万ドル分を、9日付でHSBCが1億3500万ドル分の信用枠を打ち切った。これを受けてタルボットはみずほコーポレート銀行と結んでいた借入枠を拡大、同行から2年間に最大1800万ドル分の枠を受けることで合意した。
何が今、イオンに起きているのでしょう。多大なレバレッジの副作用がイオン本体までついに蝕み始めたと私は分析します。イオンは事業の「選択と集中」に舵を切るのがあまりに遅すぎました。サブプライム問題が公になったのは去年の8月。アメリカの個人消費の落ち込みが激しくなることは十分予想されたはずで、特に追い詰められた家計は余裕資金が向かう衣料品よりも生き延びていくための食料品に向かうことも予想できたはずです。本当なら、もっと早く、タルボットは撤退なり売却なりしておくべきでした。取引金融機関からあっけなく借入枠を打ち切られ、ようやくお尻に火が付いたようなありさま・・・。テコ入れよりも売却の方が私はいいと思いますけど・・・。
例えば、バーニーズを取れなかったユニクロに打診するとか…(笑)。
イオンはあまりにも多岐の分野に進出しすぎ、膨張しすぎた感があります。そして、そのすべてから今になって綻びがあらわになってきたわけです。財務もかなり傷んでいますね。丸紅から高値で買い取ったダイエー株の値下がり、好調だったクレジット事業の停滞、改正建築基準法による新規ショッピングモールの遅延など、想定外のことがこれでもかって具合に噴出してしまったわけです。さらに、既存ショッピングモール、及びイオンの店舗も郊外型が多いので、ガソリン高の外出控えがかなり業績に響いてしまったようですね。好立地にあるダイエーの立て直しもなかなか丸紅から主導権を奪えず、ここにきてようやくイオン主導の再建に舵を切りつつあります。しかし、残された時間はそう多くないと思います。なんとか事業のスリム化を進め、流通業のトップとして、きらりとした存在感を保てるように尽力してほしいものです。