☆味の素、難病治療薬の開発・販売権を独社から取得        (4・8日経)

 味の素はドイツの中堅製薬会社ドクターファルクファーマから、日本で難病指定されている潰瘍(かいよう)性大腸炎の治療薬の国内における開発・販売権を取得する。取得額は最大100億円とみられる。服用回数が少なくて済む新薬を3―5年後に発売するなど、医薬品全体の売上高を5年内に2割増の1000億円に伸ばす。国内市場が縮小する中、食品大手は企業や技術の買収による医薬事業の拡大を急いでおり、味の素も食品に次ぐ事業の柱として育てる。

 独ドクターファルクファーマが欧州で販売している潰瘍性大腸炎治療薬「サロファルク」(商品名)の日本での開発・販売権を取得する。同社は消化器系医薬品を専門に手がけ、研究開発力で評価が高い。味の素は日本人向けの効能や副作用などを臨床試験(治験)で検証し、3―5年後に商品化する。


☆アサヒビール、「腹持ちよい」たんぱく素材発見 (3・25日経NET)

 アサヒビールは24日、満腹感が持続しやすい大豆由来のたんぱく素材を発見、同素材を利用した商品の販売を始めたと発表した。胃の中に滞留する時間が長く、他のたんぱく質に比べ1時間ほど長く満腹感を感じられるという。子会社のダイエット補助食品に配合し2月中旬に発売。メタボリック症候群予防に向け、食欲を抑えられる素材として活用する。
 同社が「満腹たんぱく」と名付けたこの素材は、摂取から一時間後に50%以上が胃に残っていることが動物実験で判明。胃内での残存率が他のたんぱく質の20%よりも大幅に高いことが「腹持ちの良さ」につながるという。実験では満腹たんぱくを与えたラットはその後10時間の摂食量が普段より15%減り、血糖値も下がりにくくなった。
 人での比較実験でも満腹度が下がりにくいとの結果が出たため、アサヒフードアンドヘルスケア(東京・墨田)が販売する「スリムアップスリム プレシャス」の一部商品の刷新に合わせて新たに配合した。


☆骨粗しょう症リスクを低減する「特保」乳飲料             森永乳業が発売 (3・14日経NET)

 森永乳業は骨粗しょう症になるリスクを低減する効果が期待できる特定保健用食品の乳飲料「森永カルシウムの達人」を25日に発売すると発表した。コップ1杯分(200ミリリットル)のカルシウム含有量は一般的な牛乳の2倍近い約400ミリグラムにした。

 体が消化・吸収しやすいとされている生乳由来のミルクカルシウムを使用した。1リットル入りで希望小売価格は210円(税別)。主にカルシウム不足を気にする30―50歳代に売り込み、小売ベースで年間50億円の売り上げを目指す。

 骨粗しょう症はカルシウム不足などが原因で骨の量が減少し、骨が変形したり骨折しやすくなる病気。日本人の多くが1日のカルシウム摂取量の目安となる700ミリグラムを満たしていないとされている。


 原材料高、消費者の生活防衛の流れは今後も加速しそうで、食品会社にとってはどうしても、新たな成長の柱を模索しなくては、買収合戦の嵐前夜であるこの日本市場で生き残っていけません。

 同じ商品をただ原材料高という言い訳で値上げすれば消費者にそっぽを向かれスーパーやコンビニのPB品に浮気されてしまうこともありえるでしょう。では、どうすればいいのでしょうか。消費者の固く閉じられたがまぐちを喜んで開かせる方法とは・・・。

 その答えが付加価値商品の開発であり、バイオ事業の強化だと思うのです。売れ筋健康食品を作ることから始まって、その研究が功を奏すれば、本格的なバイオ事業へ展開することも夢ではありません。しかし、医薬品事業に結び付けるには、今回の味の素のように、それなりの規模なり、キャッシュなりが必要になってきますね。

 体にいいと分かれば、ホイホイと寄ってくるのがブームに弱い日本人気質。多少値段が高くても、それが本当に健康維持に貢献するものなら、自分のため、家族のために喜んで買ってくれる。まさにドル箱市場です。特に、中国餃子事件を境に、漢方薬、サプリの成分への疑心暗鬼も高まっている中、親しみのある食品会社が作るサプリ、または食品には安心感が生まれ、今後需要が増えてくることも考えられます。

 ただし、ほとんどの食品会社は既に健康食品市場へ参入済みです。ネット通販などの形で驚くほどの数のサプリなどが既に売り出されています。その中で選んでもらうには、ほんとに支持される、他社との差別化をはかれる商品の開発が急務で、それには多額の研究費用がかかります。

 そうなると、今後予想される動きとして、健康食品分野での業務提携が頻発することが予想されます。既にキリンとヤクルトが組んで花粉症に効く乳酸菌飲料などを販売していますよね。ただし、キリンの傘下に協和発酵が入ったことで、このタッグが今後どうなるかが見ものです。3社が組むのか、それともヤクルトが新たなパートナーを求めるのか・・・。

 これからの動きとして、食品会社のバイオ事業が更なる再編の呼び水になるかもしれませんね。食品会社の動きからしばらく目が離せそうもありません。