☆ユニクロ、中国主要都市に100店舗・成長市場で本格展開 (3・29日経)
ファーストリテイリングは今後5年内をメドに、中国主要都市の約100カ所にカジュアル衣料専門店「ユニクロ」の店舗網を築く。2002年に中国進出したユニクロ店は香港を含めて現在17店にとどまっているが、同国に持つ生産インフラと知名度を生かして本格展開に踏み切る。日本で出店余地が年々減る中、消費拡大が続く中国を最大の成長市場に位置付ける。
現在、ユニクロ店は香港のほか上海とその周辺に立地。今後は内陸にも進出する。まず29日に北京の繁華街「西単」に、日本の標準店と同規模の約920平方メートルの店舗を出す。同社は中国以外に英米仏韓で計約30店を運営し、07年8月期の海外売上高は約170億円。これを10年8月期に1000億円に引き上げる計画で、主に中国事業拡大がけん引する。ユニクロ製品の約9割を中国で集中生産しており、迅速な生産・物流体制を生かす。
ファーストリテイリングが中国市場重視の動きを鮮明にしてきました。確かに「購買力」という点から見れば、少子高齢化の進む日本の限界は見えていますよね。特にユニクロのような耐久性を売りにした商品展開の場合、買い換えのサイクルはどうしても長くなってしまいます。そうなるとやはり消費拡大が将来的に見込める新興国をターゲットにする戦略は欠かせないものとなります。ユニクロは北京からは一度撤退してますので、今回は再チャレンジした格好ですね。これで、香港を含む中国での店舗数は18になりました。8月の北京五輪に伴う消費ブームの広がりをにらんで出店を強化し、2013年までに香港を含む中国全体で100店体制を築くという鼻息の荒さです。
最近の中国に目を向けるとやはり一党独裁で急成長したツケが一気に噴き出してきたようで、チベット騒乱、株式市場の急ブレーキ、農民の不満噴出、環境崩壊と不安要素が渦巻いています。当然ユニクロもある程度のリスクは覚悟した上で決断したのでしょう。ユニクロのターゲットである中流の層がこれからどんどん厚みを増してくるのは止めようのない流れですから、こんなお宝市場をみすみす逃す手はありませんからね。
ただ中国の環境汚染はすさまじくなっていますから、ユニクロも中国の消費者向けにブームになりそうな健康重視の素材を使った商品を投入すれば目玉になるかもですね。例えば、アレルギー体質向けの肌に優しい繊維を使った服や、下着など・・・。
ところで、新興国は別として、もうひとつ面白い市場が。それは他でもない米国市場です。なんせ、サブプライムショックの嵐で金融マンがスーツを脱いでしばらくフリースで過ごすことになりそうですから。それは冗談としても、節約志向が高まっているのはまぎれもない事実です。マックやウォルマートの売上げが伸びていることからも分かりますよね。バーニーズを買収しなかったのは正解でしたね。その分、ユニクロブランドで勝負した方がはるかにいいと思います。
それから、国内市場でもファーストリテイリングは新たな成長の種を求めて、来月京都に複合型商業施設を開業します。河原町にできる「ミーナ京都」は福岡市、習志野市に続いて3番目、関西では初の出店となります。
レストラン、アクセサリーショップ、フィットネスクラブなども備え、25歳から30歳の女性をターゲットに、年間400万人の集客を見込み売上げ目標は初年度で50億円とのことです。今後、この事業が軌道に乗るかが見ものですよね。もし仮に成功し、その事業を新興国にまでシフトできれば、大きな成長のエンジンとなるからです。 今後の戦略から目が離せませんね。