☆ポルシェ、VWを子会社化へ・欧州に巨大グループ (3・4日経)

 独ポルシェは3日、独フォルクスワーゲン(VW)の持ち株比率を現在の31%から引き上げ、子会社化すると発表した。独禁当局の認可があれば、約100億ユーロ(約1兆6000億円)に上る費用をかけて株を追加取得する。VWは同日、スウェーデンのトラック大手スカニアの子会社化を決めており、世界販売台数で650万台、高級スポーツ車からトラックまでを網羅する巨大な自動車グループが欧州に誕生する。

 ポルシェは同日、最高意思決定機関の監査役会を開き、取締役会によるVW株の買い増し提案を承認した。独禁当局の認可を経て年内にも50%を超えるVW株式を取得する。ポルシェは連邦カルテル庁などの審査に「数カ月かかる」との見通しを示している。


☆ハイブリッド車にリチウム電池搭載・ダイムラー、世界初目指す   (3・1日経NET)

 自動車大手の独ダイムラーは29日、来年に発売するハイブリッド車でリチウムイオン電池を採用すると発表した。ハイブリッド車の販売ではトヨタ自動車など日本勢に先を越されたが、安全性の確保が難しいとされるリチウムイオン電池搭載車の実用化で「世界初」を目指す。

 自動車部品・タイヤ大手の独コンチネンタルなどと組んで開発した。メルセデス・ベンツの上級車種「S400」で、エンジンと電気モーターを併用するハイブリッド車に採用する。

 リチウムイオン電池はニッケル水素電池に比べて軽量化や高出力が見込まれ、次世代ハイブリッド車や電気自動車の基幹技術になる。日本のメーカーでも来年以降に採用が相次ぐ見通しだが、発火事故の防止が課題となり、トヨタも当初の採用時期を見送った経緯がある。 

☆日立、GMにリチウム電池を大量納入  (3・4日経NET)

 日立製作所は4日、米ゼネラル・モーターズ(GM)からハイブリッド自動車用リチウムイオン電池を受注したと発表した。GMが2010年に北米市場に投入するハイブリッド車が対象で、受注規模は10万台以上となる。トヨタ自動車など日本メーカーも09年以降、同電池を搭載した乗用車を製品化する計画で、次世代の環境対応車市場が急拡大しそうだ。

 GMは調達した電池を、多目的スポーツ車(SUV)「サターン・ビュー」や中型セダン「シボレー・マリブ」に搭載する計画だ。


 電機業界以上に今、まさに世界大戦の火蓋がきられようとしているのが、自動車業界ではないでしょうか。「環境」をキーワードに頭ひとつリードしていたかに思われた日本勢ですが、ブランド力のある欧米勢の激しい追い上げにあっています。あのダイムラーがハイブリッド車にリチウムイオンを搭載。これは日本勢にとっては大きなショックでしょう。次世代の本命でありながら、その安全性確保の問題から先送りにされてきたこの技術を世界で初めて実用化するというダイムラーの離れ業。ダイムラーは大きな賭けに出てきたといえるでしょう。

 そして、その衝撃が冷めやらないうちに、またまたビッグニュース!ポルシェがフォルクスワーゲンを子会社化とのこと。ブランド力がある勝ち組同士の統合。またまた日本勢にとって強敵になりうる巨大グループが誕生することになります。特にVWが中国で圧倒的シェアを誇っている点が見逃せませんね。

 自動車業界はそれぞれの市場のニーズに沿って、多種多様な製品を投入する必要があります。例えばこれから爆発的成長を期待できる新興国には超低価格小型車。しかし、湾岸諸国やロシア、中国の富裕層には重厚感のある大型車が好まれる傾向にあります。ガソリン高に喘ぐアメリカや日本ではやはり省燃費のクリーンカーの需要が高まっています。そして今商売になるハイブリッド車やクリーンディーゼル車を市場に投入しながらも、次世代の本命、電気自動車の開発にも力を入れなければいけない。世界市場で何が標準になるかを予想しながら、リスク管理もしつつ開発を進めていかなければ生き残れない厳しい状況となってきましたね。

 さて、そこで鍵となるのが部品ですよね。そこにまたまた衝撃的ニュース。なんと日立がGMにリチウム電池を大量納入。これはまたまた日本勢にとって大打撃です。日立の技術力はよく分かっていますからね。日立も今や、儲かる事業を求めて奔走している状態だということです。電機業界の激震が回りまわってこんなところにも影響を及ぼすということですね。

 今や、コスト削減能力が自動車開発には欠かせません。そこで求められるのがひとつの部品で2・3の機能をもたせる技術。これが自動車の軽量化にもつながっていきますからね。そういう優秀な部品を生み出せる企業をどこまで取り込めるかが自動車会社のこれからの明暗を分けるといっても過言ではありません。

 さて、インドでも27万円カーを生み出したタタ自動車がジャガーを傘下に収めブランド力まで徐々に手に入れようとしています。日本メーカーもジリ貧の国内から国外へ戦略をシフトせざるをえず、本当に世界大戦さながらの状態になってきました。さらなる再編が加速しそうです。