☆ソニー、シャープから液晶パネル調達へ (2・23日経)

 ソニーはシャープからテレビ用の液晶パネルを調達する方向で最終調整に入った。2008年度にも購入を始め、テレビに組み込み世界で販売する。ソニーは韓国サムスン電子との合弁会社からパネルを購入しているが、薄型テレビの世界需要が急増しているため方針を転換。調達先を広げて量の確保とコスト削減につなげる。ソニーがシャープと組むことで、競争が激化する薄型テレビの業界再編がさらに加速する。

 液晶パネルを巡っては昨年末以降、松下電器産業―日立製作所―キヤノンの3社が連合を結成。連合から離脱した東芝がシャープと組むなど、提携組み替えの動きが広がっている。ソニーがシャープからの調達に踏み切ることで、日本のテレビメーカーによるパネル調達の構図が固まり、国内パネルメーカーはシャープと松下連合の2陣営に集約される。


☆液晶はソニー首位、世界薄型TVシェア・07年10―12月 (2・21日経NET)

 米ディスプレイサーチは20日、2007年10―12月の全世界の薄型テレビの売上高シェアを発表した。液晶テレビはソニー、プラズマテレビでは松下電器産業が首位だった。首位の座はソニーが同年1―3月以来で、松下は05年1―3月から維持している。
 液晶はソニーが19.5%のシェアを獲得し、2位の韓国サムスン電子を0.2ポイント差で破った。ソニーは北米や南米で強さを発揮、シェアを昨年7―9月から3.6ポイント上げた。台数はサムスンが1位だった。シャープは日本では高いシェアを維持したが、7―9月に比べて2.4ポイント下げた。プラズマは松下のシェアが39.6%と、2位のサムスンを19.3ポイントも引き離した。韓国LG電子、日立製作所などは軒並みシェアを下げた。 薄型テレビ全体では売り上げベースでサムスンが18.6%で1位、2位はソニーで14.4%。松下は7―9月比1.3ポイント上昇の8.4%で、オランダのフィリップスを抜き4位に浮上した。


☆ソニー銀、預金残高1兆円を突破・新規参入銀で初(2・3日経)

 インターネット専業のソニー銀行の1月末の預金残高が、新規参入銀行で初めて1兆円を突破した。地方銀行中位行並みの預金量に開業から7年弱で到達したことになる。高めの預金金利が個人マネーを引き付けているようだ。

 1月末の預金残高は1兆500億円弱となり、2007年3月末と比べて4割増えた。店舗を持たず人件費などのコストを抑えられるため、1年物定期預金(預金残高100万円以上300万円未満)で年1.1%といった高めの金利で資金を集めている。外貨預金では為替手数料を低く抑えるといった戦略が効果を発揮している。


 ソニーも東芝に負けじと事業の選別に磨きをかけはじめました。部品自前主義からの転換、忘れかけていたDNA,「技術のソニー」としての復活にかける意気込みが感じられます。テレビの世界もプラズマ、液晶、有機ELと多様な規格がひしめき合い、いくら現在液晶が主役とはいえ、いつどんなことになるかは誰にも分かりません。特に今後有望規格として浮上しそうなのが有機EL。こちらはソニー自身も技術開発に力を入れています。有機ELはまだ携帯電話やデジタルカメラ、小型テレビ用などサイズの小さいものしか本格的に実用化されていません。しかし、液晶とは違いバックライトが不要で自ら発光、また紙のように薄くできるという画期的なものなので、将来TVに本格的に応用されるとなれば、大変なことになりそうですよ。もし、そうなれば、液晶パネル工場に過大投資をしている企業はどうなるのでしょうか。ソニーはそこまで読んでいるのかもしれませんね。

 そしてソニーは現在、液晶パネルの分野では合弁会社という形を取りながらも実質はサムソンに依存しています。しかしこれは、世界首位を争うライバルに依存しているといういびつな関係といわざるをえません。さらに今、サムソンという企業は当局の捜査で揺れています。万が一、サムソンがおかしな事態に陥れば、パネルの調達に支障が出ないとも言い切れません。今は世界経済、非常に不安定で、昨日の勝ち組がいきなり転落することもありえますからね。今回のシャープへの切り替え、リスク管理の一面も匂わせますよね。

 さらにソニーはドバイのファンドからの出資、傘下の金融部門の好調で、潤沢なキャッシュフローを約束されています。この金融部門とお宝技術のフェリカをいい具合にコラボさせれば、ますます他社を圧倒することができる可能性が広がると思います。さあ、ブルーレイで東芝に勝利したソニー。波に乗ってきたようですね。

 ゆくゆくのライバルは国際展開を目指してパナソニックと名前を変える松下でしょうか。今後、この2社がさらなる技術開発で切磋琢磨し合い、その先にM&Aで有望技術を持つ企業を各陣地に取り込む戦略も加速してくるでしょう。これからの電機業界、ますます面白くなってきそうです。