米マイクロソフトは1日、米ヤフーに買収を提案したと発表した。買収額は446億ドル(約4兆7500億円)。両社のネット事業の売上高を合計すると年間94億ドルに達し、グーグルの売り上げの6割程度に迫る。世界最大のソフトウエア会社であるマイクロソフトとインターネットサービスの草分けであるヤフーの経営統合が実現すれば、急成長が続くネットを中核とするIT(情報技術)業界で突出した存在となり、業界勢力図が大きく塗り替わる。
ヤフー買収は、マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)がヤフー取締役会に書簡を送り提案した。マイクロソフトは現金と株式を組み合わせてヤフー株1株を31ドルで取得する。この金額は1月31日のヤフー株の終値を62%上回る。
ヤフーは1日、「取締役会は提案について慎重かつ迅速に検討する」とのコメントを発表した。同日の米株式市場でヤフー株は前日比50%以上、急騰している。
☆米ヤフー、7年ぶり人員削減・ネット広告不振でリストラ加速 (1・30日経NET)
米インターネットサービスのヤフーは29日、全従業員の7%に当たる1000人を減らすと発表した。同社の人員削減はIT(情報技術)バブル崩壊後の2001年以来、7年ぶり。同日発表した07年10―12月期決算はネット広告事業が振るわず、8・四半期連続の減益となった。リストラを加速してグーグルを追撃できる体質づくりを急ぐ。
人員削減の対象など詳細は2月半ばまでに明らかにする見通し。同時に非中核事業からネット広告など重点分野への人員シフトも進めるもようだ。電話会見でジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)は「逆風が続くが、ヤフーの競争力を高めるのに役立つ」とリストラの必要性を訴えた。
10―12月期決算は売上高が前年同期比8%増の18億3200万ドル(約1960億円)、純利益が同23%減の2億600万ドルだった。ネット広告収入が同7%増と勢いを欠き、販促費や製品開発などのコスト増を吸収できなかった。1株利益は0.15ドル(前年同期は0.19ドル)。
激動中のアメリカ金融界。サブプライムウイルスに悩まされ、即効薬のワクチンも見つからないまま、右往左往するしかない今の状況ではなにがあっても驚けないですよね。一昔前の常識が今の非常識。つい1年ほど前、シティが日興を傘下に収めるといった話があった時、誰が今のシティの疲弊を予想したでしょうか。そして、こういう時にはあらゆる業界で再編が起こりやすくもあるのです。
そして、ついにマイクロソフトが動き出しました。ビル・ゲイツさんも、最後の花道に、一発やってくれましたね。というより、グーグルの今の勢いを野放しにしておくと、自分の領域まで浸食されてしまうという危機感があったのだとも考えられますね。
つい1年ほど前ならヤフーは速攻で拒否していたでしょう。ただ、今の状況ではどうでしょうか。ヤフーもグーグルという新星の前ですっかり影がうすくなり、今では明らかにパワー不足。7年ぶりの人員削減に踏み切ると発表したばかりでした。それから目をひくのがかなりの上乗せプレミアム。お金持ちのマイクロソフトならではの武器ですね。この金額はヤフーの株主にとっては魅力でしょう。ヤフー自身もグーグルを追撃するためにはやはり相当の後ろ盾マネーが必要となり、マイクロソフトの圧倒的な資金力は魅力でしょう。
さて、面白くなってきました。このIT業界大再編もやはり、このサブプライム問題がなければありえなかった話かもしれません。日本では依然としてトップシェアを誇るヤフージャパンの今後の戦略にも影響を及ぼしそうです。今後の展開に要注目です。