☆JT株が急落、一時7.1%安・子会社販売のギョーザ被害で       (1・31日経)

 31日の東京株式市場で日本たばこ産業(JT)株が急落した。一時、前日比4万円(7.1%)安の52万2000円を付けた。子会社が輸入販売した中国製冷凍ギョーザで、中毒症状の被害が出たことを嫌気する売りが相次いだ。午前終値は1万5000円(2.7%)安の54万7000円。

 たばこ事業が主力だけに、業績に与える影響は限定的との見方が多い。ただ、「社内の管理体制を不安視する投資家は、今後も買いを手控える可能性がある」(いちよし投資顧問の秋野充成運用部長)との指摘も出ていた。

☆グッドウィルの二重派遣で関係先を捜索・警視庁 (1・31日経)

 日雇い派遣大手グッドウィル(東京・港)が派遣した労働者の二重派遣問題で、警視庁保安課は31日午前、職業安定法違反(労働者供給事業の禁止)の疑いで港湾運送関連会社「東和リース」(同)のほか、関係先としてグッドウィル本社など計約10カ所の家宅捜索を始めた。同課はグッドウィル側の組織的な関与があったかどうかについても慎重に調べる。

 労働者の二重派遣をめぐる強制捜査は異例。

 厚生労働省の調査によると、東和リースは二重派遣について「グッドウィルの支店担当者も知っていたはず」と説明。グッドウィル側は「知らなかった」としているという。警視庁は押収した資料を分析し、違法派遣の実態解明に乗り出す。

 調べでは、東和リースはグッドウィルから派遣された労働者を、別の港湾運送会社(横浜市)に派遣し、東京都江東区の港湾倉庫や船内などで働かせた疑い。厚労省の調査によると、東和リースは、港湾運送会社から業務を受託する「請負契約」の形を取っていたが、労働者は港湾運送会社の指揮下にあり、実態は派遣だったとみられる。


 前からずっと話題にしたかったことなのですが、今日はJTのことがあったので、思い切って取り上げることにしました。どうも、この1・2年盛んだったM&Aの嵐が、ホリエモンの失脚やサブプライムでのリスクマネーの後退で最近元気を失くしているように感じられますが、私にはもうひとつ気になることがあるのです。それはどこかの企業が不祥事を起こしてM&Aされた時、買収した側の企業にその悪運が乗り移る場合があるという事実です。例を出せば、加ト吉にTOBをかけた今回のJT、自分よりも大きな企業、クリスタルを強引に買収したグッドウィル、日興証券を買収したシティバンク、消費者金融を傘下に入れたメガバンク、ダイエーを買収したイオン・・・。数えたらきりがないほど、買収した後に、相手先の株価の急落などで潮目が変わってしまい、自社の疲弊へとつながっていっています。まるでミイラ取りがミイラになったように・・・。考えたらちょっと震えがきてしまうほど、怖いことだと思います。結局これは、足元を固めずに、さらなる成長を求め背伸びし過ぎた結果がこうなっているように感じるのです。そして、現在進行中のものとしては、サブプライムで疲弊したメリルに出資したみずほがまたまたサブプライムによる評価損で疲弊していってますよね。ちなみにそのメリルは自主廃業した山一の日本拠点を引き継いだ後、撤退してしまった過去があるんでしたよね。

 こうやって見て見ると、ほんとにM&Aも難しいなぁと思います。やはり、お互いが望む友好的な資本提携がいちばんで、疲弊した相手を飲み込むようなM&Aをした企業は後々振り返るとかなりやばいことになっています。

 JTは日清食品と組んで、冷凍食品を将来の成長分野と位置付けていただけに大ショックでしょう。失ったブランドイメージの失墜は計り知れません。ただ、まだ有毒物質の混入の経緯が定かではないのでもうちょっとはっきりしたことが分かるまではJTのことは責められませんが、ただ、安全管理を軽視し、コストダウンに重点を置いていた経営姿勢は透けてみえます。同じ中国産を扱う企業でも、私が去年の9月8日に取り上げたニチレイは独自の社内基準を設けて、より厳格に管理を行っていました。やはり、企業もがむしゃらに成長するだけではなく、きっちりと足元を固めた堅実な成長戦略を描いていってもらいたいし、そういう企業に私たちは応援の意味も込めて投資すべきだと思うのです。