☆みずほ、2000億円追加支援・傘下証券にサブプライム関連で    (1・30日経NET)

 みずほフィナンシャルグループ(FG)傘下のみずほ証券が、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連で今期2500億円程度の損失を計上する見通しだ。昨年11月時点の見込み額のほぼ2倍に拡大する。グループ全体の関連損失も拡大、3000億円に迫る可能性がある。これを受け昨年末に続き、みずほ証券への追加の増資支援を検討。前回の1500億円を上回る2000億円超とする方向だ。5月に延期した系列上場会社の新光証券との合併を円滑に進める。

 みずほFGとみずほ証券は31日、2007年4―12月期業績とサブプライム関連損失を公表する。みずほFG傘下のみずほコーポレート銀行も欧州のLBO(借り入れで資金量を増やした買収)向け融資などで数百億円の損失を計上する見通しだ。


☆三井住友FG、サブプライムで990億円損失・4―12月期(1・29日経NET)

 三井住友フィナンシャルグループは29日、2007年4―12月期の連結業績を発表した。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連の損失は990億円と、9月中間期の320億円から拡大。関連商品の価格が下落したことが響いた。株安も重なり、連結純利益は前年同期比で19%減った。ただサブプライム関連で今後の追加損失は見込んでいない。融資や市場売買部門は堅調で08年3月期の業績予想は据え置いた。

 三井住友FGの中で、サブプライム関連商品に投融資していたのは中核の三井住友銀行だけ。ほかのグループ会社は損失を出していない。

 11月上旬には9月末に計上した320億円の損失のほかに、合計で550億円の含み損があった。証券化商品や同商品を組成する際の融資の価格が一段と下がったため損失が拡大した。12月末ではこれらもすべて実現損として計上した。このほか米金融保証会社(モノライン)の格下げにより、信用デリバティブ(金融派生商品)取引に伴う損失を約100億円計上した。


 またまた、日本のメガバンクに暗雲が立ち込めてきました。もちろん、アメリカの投資銀行の目の玉が飛び出るほどの損失を見た後でこの数字を見ると、感覚がマヒしているせいか、たいしたことないと楽観視する向きもあると思いますが、私はここに落とし穴があるように感じるのです。三井住友の方はかなり保有証券の引当てが進み、これ以上の損失拡大は免れそうですが、問題はみずほ。傘下のみずほ証券がかなりやられていそうですね。みずほは最近海外進出に積極的で、先頃のアメリカ、メリルリンチへの出資をはじめ、中国、ロシアと多方面に進出していますよね。最近ではインドの最大手銀行と包括提携をして、国際戦略の加速に弾みがかかっています。ただ、自らがこんなに損失を出している中でのこの積極投資、ちょっと首をかしげたくなる面もあります。足元を固めないことには自らが足元をすくわれかねません。特に、モノラインの救済がアメリカで難航していることが気にかかります。救済が遅れ、その前にまたモノラインの格下げが起こるとまたパニックから証券の価値の毀損が進み、金融機関の体力がどんどん消耗していきます。特にメガバンクはゆうちょ銀行、セブン銀行、ソニー銀行と、ライバル銀行の攻勢が強まる中、傘下の消費者金融のビジネスモデルの崩壊でかなり向かい風が来ています。その中でのこのサブプライムの嵐。切り抜けることはできるのでしょうか。もう1度足元を固め直す時が来たように感じます。