☆JFEとIHI、造船統合へ・国内首位、シェア2割に (1・11日経)

 JFEホールディングスとIHIは年内にも造船事業を統合する方向で交渉に入った。JFEが日立造船と折半出資するユニバーサル造船(川崎市)を子会社化し、これをIHIの造船子会社と統合する。合意すれば国内で2割近くの建造量シェアを握り、世界でも売上高で6位前後となる日本最大の造船会社が誕生する。建造量で日本を抜き世界首位に立った韓国勢や急速に台頭する中国勢に対抗。規模拡大で国際競争力向上をめざす国内造船業界の再編が動き出す。

 造船の大型再編はJFEの前身である旧NKKと日立造船が2002年に事業統合してユニバーサル造船を発足させて以来。JFEとIHIは昨年末に検討委員会を両社で発足させ、統合条件などの協議を始めた。


☆ポスコ、08年の投資76%増(1・11日経)

 韓国鉄鋼最大手ポスコは10日、2008年は前年比76%増の6兆7000億ウォン(約7850億円)を投資すると発表した。アジアを中心とした鉄鋼需要の増加に対応、粗鋼生産能力の増強に充てる。インド、ベトナムなど海外工場の建設やエネルギー分野の新事業も推進。経営規模の拡大を急ぐ。

 投資の内訳は国内の設備投資が2兆9000億ウォン、エネルギー・新規事業が2兆6000億ウォン、海外拠点の整備が1兆2000億ウォン。関係会社を含む連結ベースの投資額は8兆ウォンに上る。


 JFEもついに動き出しました。新日鉄が住金、神戸製鋼の囲い込みに動き、鉄鋼業界の中では孤立した感のあったJFEでしたが、異業種のIHIと造船事業を通して組むことで自社の鉄鋼の供給も進み、事業の幅がこれまで以上に広がるでしょう。一方、IHIはきらりとした技術がありながら、プラント事業の誤算で巨額赤字に陥り、一時は管理ポストにまで入れられ、会社存亡の危機に陥りました。保有している土地を売却したことも記憶に新しいですよね。IHIはその資産、技術により十分買収の標的になりえるという危機感があったと思います。それが今回JFEに造船事業の統合を打診したことにつながったのではないでしょうか。ちなみに、ライバルの新日鉄はIHIのライバル、三菱重工と提携しています。

 世界の鉄鋼業界に目を向けると、アルセロール・ミタルの攻勢はすごいものがありますが、この企業は自らが買収を重ね膨れ上がってきた企業。まだまだ高付加価値の鉄鋼に関しては弱い面があります。今後、その巨大な資本力に乗じて高付加価値の鉄を作る技術を持つ企業の買収に動くことは間違いないでしょう。それから、私が今、非常に有望だと思っている企業が韓国のポスコです。ポスコの戦略は明確で高付加価値の鉄を作ること、さらにエネルギー事業の拡大と、時代が求める事業へ惜しみない投資を続けています。特にアジアに軸を置き、去年の年末にはマレーシアの鉄鋼会社を買収しました。さらにアメリカのモリブデン鉱山の買収など、資源開発にも余念がなく、さらに、新日鉄とアジアでの提携を拡大し、ベトナムやタイで共同生産に踏み切っています。

 私は守りが非常に固い新日鉄よりも、JFEの方にM&Aの波は容赦なく襲いかかってくるような予感がしています。JFEもさらなる資本政策を早急に考えるべきだと思います。