荏原は2008年6月をメドに約70億円を投じて羽田事業所(東京・大田)内に新本社屋を建設する。水や廃棄物の処理施設などを手掛ける環境事業部門やその関連会社など、都内に分散している拠点の大半を集め、約2000人の社員を収容する予定。拠点集約で業務運営を効率化する。
海外の廃棄物処理プラント建設工事で多額の特別損失が発生したことなどを背景に、荏原は人員削減や子会社の整理など大幅な事業の見直しを進めている。特損の処理などに向けポンプを生産する羽田工場(同)をヤマト運輸に売却することも決めた。
☆荏原、中国に汎用ポンプ工場(12・27日経NET)
荏原は建物の給排水や空調などに使う汎用ポンプの工場を中国に新設する。総投資額は10億円超の予定。2008年春から年間1万3000台規模で生産を始め、10年には11万台に増やす。経済成長を背景に中国で建築需要の拡大が続くと判断した。中国での汎用ポンプの売上高は07年度に23億円を見込むが、11年度にはほぼ4倍の100億円に引き上げることを目指している。
北京市に本拠を置く子会社の荏原機械(中国)が山東省煙台市に新工場を建設する。中国に設ける初の汎用ポンプ工場となる。ビルやマンション向けなど主に小型のポンプを生産する。中国をはじめアジアを中心に売り込む。将来は中国で製造した汎用ポンプの部品を日本に送り、日本製ポンプの価格競争力を高める考えだ。
荏原はせっかくきらりと光る技術を持っているのに今まであまりその良さを生かしきれないまま来てしまったような
印象を受けます。特に海外の廃棄物処理プラント建設工事で多額の特別損失を出すなど、多角化による過大投資が裏目に出て、今、一刻も早い中核業務への集中、効率化を求められています。本日の記事もその流れからきているようですね。今や水処理は世界の環境問題を考える上で第一のテーマとなっています。特に伸び盛りの中国のアキレス腱がこの水の汚染なのです。昨日取り上げた「食」も欠かせない資源ですが、今もっとも急がれる資源がほかならぬこの「水」なのです。中国がのどから手が出るほど欲しがっているこの技術、荏原など、日本を代表する水処理関連の企業は来るべきM&Aにより注意深く備える必要がありそうですよ。特に、今回中国にポンプ工場を作った荏原、なんだか狙われそうな気がします。より強固な企業改革が早急に求められます。