☆シンガポール政府系、米メリルに出資へ・米紙報道(12・21日経NET)

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は20日、米大手証券メリルリンチがシンガポールの政府系ファンド、テマセク・ホールディングスから出資を受け入れる方向で交渉していると報じた。出資額は最大で50億ドル(約5600億円)に上る可能性があるという。

 報道によると、テマセクの取締役会は出資を承認しているが、条件面や規制上の問題が残っている。

 メリルリンチは信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)関連で7―9月期に89億ドルの損失を計上。10―12月期にも新たに80億ドル前後の損失が出るとの見方があり、資本増強の必要が指摘されていた。


☆シンガポール系ファンド、中国に10億ドル再投資か・米紙(12・15日経NET)

 シンガポール政府系投資ファンド、テマセク・ホールディングスが中国の未公開株ファンドに約10億ドル(約1100億円)を投資するとの情報が広がっている。ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)が北京発で報じ、シンガポール紙なども転電した。テマセク自身は沈黙を守っている。

 ウォール紙によれば米ゴールドマン・サックス・グループの中国での投資パートナーが20億ドル規模の未公開株ファンドをつくり、半分をテマセクが出資するという。


☆中国とシンガポール、環境対応型の都市を天津に(11・19日経)

 中国の温家宝首相は18日にシンガポールを訪問し、天津市に環境対応型の「エコ・シティ」を共同で建設することでシンガポールと合意した。また、中国外務省の秦剛副報道局長は同日、温首相が19日にミャンマーのテイン・セイン首相と会談する予定だと述べた。

 エコ・シティは温首相とシンガポールのリー・シェンロン首相が合意文書に署名した。天津の沿海部に位置する「浜海新区」に開発。水の循環利用を促すなど環境への負荷をできるだけ小さくするモデル都市とする。リー首相は「シンガポールはあらゆる全面的な支援をする。両国の協力の象徴となる」と述べた。


このところ、オイルマネー、チャイナマネー、ロシアマネーと、どんどん巨大な政府系投資ファンドが設立されていますが、私は今のところ、いちばん投資戦略に長けているのはシンガポールだと思っています。なにしろ、日本がまだ不動産不況にあえいでいる頃から銀座周辺の土地を取得していたり、ほんとに頭がいい投資をするなぁと思っています。シンガポール政府の投資戦略としてのいちばんの強みは、敵をつくらず、WINWINの関係になるというところだと思います。北風より太陽といったところでしょうか。先日も、その国を象徴する産業に関連した企業の買収は控えるといった投資戦略を確か発表していましたよね。それから、UBSに続き、ちゃっかりメリルにも出資していますし、売却したとばっかり思っていた中国株も、上がり切ってしまった上場株を売って、未公開株に出資。そして組む相手は勝ち組のゴールドマンと何ともお手並み鮮やかといいたいですね。もともとシンガポールは華僑が幅を利かせている国なので将来性のある中国から、完全に手をひいてしまうことはなく、利益が出たものについてはさっさと確定して、よりうまみのある投資へとシフトしているのでしょう。中国が今いちばん最優先にしなければならない「環境」対策に支援を惜しまない、その姿勢が後々果実を生むのでしょう。その面からいくと、中国の天津市、注目しておく必要がありそうです。メリルもサブプライムで相当の痛手を被りましたが、やり手のCEOを確保したのが幸いし、シンガポールの出資を得ることができました。そのCEOがあまりの債権の難しさに蹴ったと囁かれるシティーの行方はどうなるのでしょうか。各政府系ファンドが得る果実の行方にも今後要注目ですよ。