☆米金融保証大手の株価が急落・格付け見通し下げで(12・21日経NET)

 20日の米株式市場では「モノライン」と呼ばれる金融保証会社大手、MBIAの株価が26.2%安と急落した。米格付け大手スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が前日、MBIAの格付け見通しを「安定的」から「ネガティブ」に変更。MBIAが開示した住宅ローン関連の証券化商品の今年9月末時点の保証残高が306億ドルにのぼったことで嫌気売りが膨らんだ。

 MBIA株は前日比7ドル7セント安の19ドル95セントで取引を終了。下落率はニューヨーク証券取引所の上場銘柄で3番目の大きさだった。


☆モノラインの米MBIA、ウォーバーグが最大10億ドル資本注入    (12・11日経NET)

 資産担保証券などの保証をする「モノライン保険会社」の米大手MBIAは10日、米投資ファンド大手のウォーバーグ・ピンカスから最大で10億ドルの資本注入を受けることで合意したと発表した。うち5億ドルはMBIAが新たに発行する株式を一株当たり31ドルで購入する。残りはMBIAが08年に実施する予定の株主割当増資で売れなかった分を最大5億ドル分負担する。

 MBIAは信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題が深刻化して、同社が保証する資産担保証券の評価損が拡大。資本力が低下して格付けトリプルAを保つの難しいとの懸念が強まっていた。


 本日もベアスターンズの損失が明らかになり、波欄の相場付きですが、このセクターよりも、より悪質度が高いセクターが今、売り浴びせをくらっています。「モノライン」と呼ばれる金融専門保証会社です。最大手のMBIが投資ファンドの後ろ盾を発表していたにもかかわらず急落したのは、保証している住宅ローン証券306億ドルのうち、高リスクのCDO(債務保証証券)スクエアが81億ドルもあるということを公表したからです。証券化を何度も重ねて作り出したCDOスクエアはもともとリスクの所在がわかりにくく現在の市場価格はほぼゼロ。それを純資産価格を上回る81億ドルも保証していたという衝撃の実態が初めて明らかになったわけです。格付け会社は今後、最上級の「トリプルA」格付けを持つモノラインの格下げに踏み切る可能性が高くなってきました。モノラインの保証で高格付けを維持している証券は約2兆ドルもあるそうです。債券市場がこのままではすごいことになってしまいます。影響はおそらく、日本の金融機関にも容赦なく及ぶでしょう。さらに先日の損保ジャパンの例のように、この手の金融保証をしている保険会社の損失が今後明らかになることもありえます。最初はサブプライムという限られたセクターだけに留まる危機だと思われていたのに、このままでは、債券市場の壊滅の危機にまでことは進みそうです。これは、強力な政治的リーダーシップで、なんとしても、この危機を食い止めるしかなさそうですね。