☆コスモ石油、アブダビと契約(12・17ビジネスアイ)

 福田康夫首相は17日、来日中のムハンマド・アブダビ皇太子と会談するが、同日の会談後にコスモ石油や大手商社の丸紅などとアブダビ側のエネルギー分野の事業契約に関する署名式を、首相と皇太子が同席して官邸で行うことが16日、明らかになった。外交筋によると「官邸で民間の署名式を首相同席の下で行うのは異例」だという。
 アブダビを含む7つの首長国で構成するアラブ首長国連邦(UAE)は、日本にとってサウジアラビアに次ぐ第2位の原油調達国。首相はアブダビとの友好姿勢をアピールすることで、民間ベースの原油安定調達を強力にサポートする。
 福田首相は17日のムハンマド皇太子との会談で、コスモ石油の子会社のアブダビ石油が1973年に商業生産を開始し、2012年に契約期限を迎える自主開発油田の契約更新に向け、原油の安定供給について意見交換する。
 アブダビ石油が同地域で生産する原油量は06年実績で日量約2万3800バレルで、12年以降も原油生産して日本に輸入するにはアブダビ側と更新契約を結ぶ必要がある。
 福田首相は大学卒業後に入社した旧丸善石油(現コスモ石油)で産油国からの原油調達を担当するなど、中東諸国とも関係が深いとされる。
 日本の06年度原油輸入量2億3900万キロリットルの26%を依存するアラブ首長国連邦との外交で、トップ自らが積極姿勢を打ち出すことで友好関係をアピールする。


☆コスモ石油、IPICから非常勤取締役を受け入れ(12・11日経NET)

 コスモ石油は臨時株主総会を11日開き、10月に同社の筆頭株主になったアラブ首長国連邦(UAE)・アブダビ首長国の国際石油投資会社(IPIC)から2人の非常勤取締役を受け入れることを決めた。選任したのは、IPIC事業部門のサイード・アル・ムハイルビ氏(32)と同投資部門のカリファ・アル・ロマイシ氏(28)。


☆コスモ石油、アブダビ政府の出資と提携発表(9・18日経NET)

 コスモ石油は18日、アラブ首長国連邦(UAE)・アブダビ首長国の政府系投資機関である国際石油投資公社(IPIC)がコスモの筆頭株主となり包括的な業務提携を結ぶと発表した。コスモは同社全株式の約20%にあたる1億7600万株の第三者割り当て増資を実施し、IPICはこの全量を引き受け、コスモに役員2人を派遣する。

 UAEは日本の第2位の石油輸入相手国。コスモは世界有数の産油国との関係強化で原油の安定調達につなげるほか、石油化学事業や石油製品の販売、新規油田開発などの共同事業を模索する。アブダビ首長国はアジア有数の石油消費国である日本の販路を確保する。


 こんなところで首相の人脈が役に立つのですね。コスモ石油のOBだった福田首相と、今をときめくオイルマネーの持ち主で且つ世界最大の政府系ファンドを持つアブダビ皇太子が同席し、コスモ石油の契約の署名式を官邸で行うという異例の事態が起こるとのことです。一昔前までは考えられないことですよね。昨日の記事でも触れた通り、現在の原油高騰の大半は、投機マネーの流入の産物であることは、プロのブレインを抱える巨大投資ファンドを持つアブダビには、百も承知のことで、今は自国を飛躍させる千載一遇のチャンスであることをちゃんと認識しているのです。ですから、コスモの筆頭株主となり包括提携をして、役員も派遣し、おそらく石油に代わる代替エネルギーの開発に、これから邁進していくと思われます。それから11月にアブダビが大型の調査団を日本に派遣しましたが、その時に調査団はアブダビ証券取引所と東京証券取引所の業務提携をはじめ10件前後の覚書を用意したといわれています。その覚書にも今回次期UAE大統領への就任が確実なムハンマド皇太子が調印すると見られています。これで、国のお墨付きを得て、コスモを突破口に、アブダビの日本への投資がぐっと進んでいくとみられます。まずは、証券、金融、不動産セクターに来そうですね。あとは代替エネルギー技術を持つ企業とか・・・。さて、これから、きのうのサウジの例もありますから、オイルマネーによる日本企業の取り合いが始まりそうな予感がしますね。