☆ドバイの金融会社、日本進出・運用会社買収、国内株に投資     (12・3日経)

 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに本社を置く独立系金融会社「グローバル・インベストメント・キャピタル(GIC)」が2008年、日本に進出する。日本の資産運用会社を買収し、国内株などに投資する計画。中東系金融会社が日本に直接投資するのは珍しい。

 GICは1996年に米チェース・マンハッタン銀行出身のエリー・ワキム会長(60)が設立。資本金1億1000万ドルで株主の大半は中東系。欧米で資産運用会社やロンドンのヘッジファンドなどを買収し成長している。顧客は中東の富裕層や欧米の投資家で、預かり資産残高は62億ドル。ワキム氏は「買収に向け日本国内の複数の資産運用会社と接触している」と言明。上場企業株だけでなく、未公開株などに投資する方針。


☆政府系ファンド営業組織、大和SMBCが新設(12・1日経)

 大和証券SMBCは30日、政府系ファンド(SWF=ソブリン・ウェルス・ファンド)向け営業の専門組織を立ち上げた。中東やロシアなど新興国のSWFは運用資産が急増しており、今後、日本株や債券の主要な引受先になると判断。営業の専門組織を立ち上げて、先行する欧米系の金融機関に対抗する。

 専門組織は「SWF営業推進課」。全体の人員は22人で発足し、うち東京に9人、ドバイやバーレーン、ロンドンなど海外拠点に13人をそれぞれ配置した。SWFへの営業は海外拠点との緊密な連携が要求されるため、国内外にまたがる組織構成にした。


 さて、ドバイの金融会社、いよいよ日本に本格進出です。私は今回のニュースでアラブの投資会社に対するイメージががらっと変わりました。ドバイの金融会社といっても結局は米チェース・マンハッタン出身のエリートが立ち上げた会社。頭脳は先進国のエリートを寄せ集めた侮れない集団なのです。圧倒的なオイルマネーにものを言わせて海千山千の修羅場をかいくぐってきた粒ぞろいのトレーダーを雇うことができてしまうわけです。日本の企業分析なら、いくらなんでも日本の証券会社の方が上だという概念が、これで覆ってしまったわけです。オイルマネーをはじめ、政府系ファンドまでもが日本にターゲットを向けつつあることが明らかになった今、国内の大手証券会社もその莫大なマネーの恩恵に預かろうと必死のようですね。このとてつもないマネーをどこがいちばん取り込めるのでしょうか。大和証券が早速営業組織を立ち上げたようですが、前回アブダビの御一行が視察に訪れた時、一番に訪問したのが、他ならぬ野村証券。最近の傾向として証券会社は富裕層をターゲットにした戦略を進めていますが、この政府系ファンドに対する営業はその最たるものといえるでしょう。国内の優秀な資産運用会社も今後どんどんオイルマネーの傘下に入るのでしょうね。なんだかこれから加速度的にオイルマネーの進出が続きそうな気配です。