☆ソニーなど5社、「フェリカ」技術用途開拓へ新会社(11・30日経)

 ソニー、ぐるなび、大日本印刷、三井物産、丹青社の5社は29日、ソニーの非接触IC技術「フェリカ」の用途開拓に取り組む新会社を設立すると発表した。電子マネーや交通乗車券だけでなく、小売り・飲食店などの会員証、ポイントカード、クーポン券など八つの機能を1枚に盛り込める次世代機能の普及を促し、効果的な広告・誘客手段として売り込む。

 来年1月に設立する新会社「フェリカポケットマーケティング」は資本金4億円で、ソニーが60%、ぐるなびと大日本印刷が12.5%、三井物産が10%、丹青社が5%をそれぞれ出資する。3年後をメドに読み取り端末を1万店舗以上に普及させ、200万枚以上のカードを発行。売上高20億円を目指す。

 新会社が推進する「フェリカポケット」は、カードや携帯電話に搭載するICチップに、事業者のニーズに合わせてポイントカードやクーポンなど8種類の異なる機能を収納することができる仕組み。現在のフェリカ搭載カードでは、決済や会員証など複数の機能を併せ持つことができなかった。


☆おサイフケータイ世界へ(11・15ビジネスアイ)

 ソニーは14日、オランダの半導体メーカー、NXPセミコンダクターズと非接触型IC(集積回路)事業の合弁会社を設立したと発表した。国内では決済機能を持つ携帯電話が普及しているが、中核部品となるICチップで国際的な共通規格品を新会社が開発・製造し、「おサイフケータイ」の世界展開を目指す。
 新会社「モベルサ」の資本金は邦貨換算で約32億円。両社の折半出資により設立し、各1人の共同社長を出す。本拠地はオーストリアのウィーンに置く。
 クレジット決済や電子マネー、乗車券として利用できるカードや携帯電話には、非接触型ICチップが搭載されている。ソニーが「フェリカ」と呼ぶ方式で日本を中心に展開。一方、NXPは欧州やアジアで「マイフェア」の浸透を図っており、世界ではこの2方式が優勢となっている。
 モベルサは、両方式に対応した専用ICチップのサンプル品を来年上期に出荷した上で、2009年中に量産に入る計画。フェリカの技術を活用し、日本で先行した「おサイフケータイ」の携帯電話技術を国際展開する考えだ。
 そのため、新チップをノキアやサムスン電子など携帯電話大手に採用を働きかけ、年間約10億台が出荷される世界の携帯電話市場のうち、「5年後には3割への搭載を目指している」(ソニー)という。


☆学生証にフェリカ搭載(11・8ビジネスアイ)

 ソニーは7日、電子マネーなどに使われる非接触型ICカード技術「フェリカ」事業で、米国の教育システム開発最大手のブラックボード社(本社ワシントン)と提携したと発表した。ブラックボード社が大学向けに提供する学生証カードシステムにフェリカ技術を搭載する。
 ブラックボード社の学生証カードは磁気方式で、大学施設の入退出管理などに使われていた。フェリカ技術の搭載により、学生証カードに食堂や売店などで使用できる電子マネー機能を加えることができる。
 ブラックボード社は全米で教育システムの8割、学生証システムで2割のシェアを持つ大手。


ソニーの金の卵、フェリカが世界に向けて動き出しつつあります。新興国の経済が拡大し、携帯電話、クレジットカードが普及する中、フェリカの技術が世界標準となることで、ゲーム機などとは比べ物にならないほどの恐るべき利益がソニーに転がり込むことになります。原油相場の高騰でモノの輸送費もばかにならないご時世の中、次世代技術の輸出というのは、輸送費がかからない分圧倒的な強みとなるでしょう。国内でもJRのスイカ、私鉄のパスモが普及する中、いちばん儲かっているのはそのカードに内蔵されているフェリカの技術を持つソニーだとのこと。折しもJRと全日空の提携というニュースも出て、カードの世界では早くも空と陸との融合がなされようとしています。また決済手段としてではなく、ポイント・会員証機能、クーポン・広告事業などと、有望な用途に使えるよう開発することにより、ますます消費者のニーズを満たすサービスが生まれつつあります。文字通り、フェリカが金の卵となる日もどんどん近付いてきたようですね。